働き方2.0vs4.0 - 不条理な会社人生から自由になれる

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働き方2.0vs4.0 - 不条理な会社人生から自由になれる

  • 著者名:橘玲
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • PHP研究所(2019/03発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569841007

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内容説明

●働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行 ●働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード ●働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型 ●働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー) ●働き方5.0 機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア 安倍政権が進める「働き方改革」とは、働き方1.0を強引に2.0にヴァージョンアップしようとするものです。これまで日本の「知識人」は、日本型雇用こそが日本人を幸福にしてきたとして、「働き方改革」を推進する「ネオリベ(新自由主義者)」に呪詛の言葉を投げつけてきました。ところが「真正保守」を自任する安倍首相は「雇用破壊」に邁進し、「私がやっていることは、かなりリベラルなんだよ。国際標準でいえば」と自画自賛しています。グローバル化、知識社会化・リベラル化する世界のなかで、働き方1.0は目を覆わんばかりの機能不全を起こしています。政権が保守であれリベラルであれ、官民挙げて「改革」しなければどうにもならなくなっているのです。しかし問題は、働き方2.0を実現したとしても、それではぜんぜん世界の潮流に追いつけないことです。最先端の働き方は、3.0から4.0に向けて大きく変わりつつあるからです。その背景にあるのは、中国やインドなど新興国を中心とする急速な経済発展(グローバル化)と、テクノロジーの驚異的な性能向上です。私たち日本人が抱える困難は、働き方が「未来世界」へと向かうなかで、いまだに「前近代世界」のタコツボに押し込められていることにあるのです――「はじめに」より。以上の問題意識で書かれたのが本書です。 ●1 生き方・働き方が衝撃的に変わる未来 ●2 前近代的な身分制社会・日本 ●3 会社や管理職はなくなるのか? ●4 「未来世界」で生き延びる方法 の4つのパートで、組織や人間関係の煩わしさから離れ、「仕事の腕」を磨いて“食っていく”ヒント満載! 人生100年時代、(1)40代から生涯現役でやりたい仕事を楽しみ、(2)社会に役立ち、(3)年金に頼らずお金も得る「未来志向な幸福のライフスタイル」を提案する書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

102
「不条理な会社人生」はなぜ生まれるのか?今となっては絶賛不評中の日本型雇用(終身雇用・年功序列・企業別組合の3点セット)にもとづくことは広く知られていることだろう。ではその日本型雇用の源流は何か?これも1940年の国家総動員体制に端を発することとして経済学者ではコンセンサスが得られている。この本のすごいところは、それらの知識を前提として「不条理な会社人生」が戸籍制度に挙げてもとづくものとしていることだ。戸籍制度がなぜブラック企業を生み出すのかは読んでのお楽しみw2019/04/21

あすなろ

62
経営学では古くからある概念である所謂旧来のイエ制度に縛られて働き方改革叫ばれる現代日本を、様々な刀で小気味良く斬っていく。後10年でサラリーマン絶滅する日本社会に警鐘を鳴らして。確かに変わると思う。世に傀儡するAI云々は手法でしかなく、それ以前に人口体系が変わるのだから。超高齢社会とミレニアム世代の中核化とその後を付いてくる更なる新しい世代。変わって当然なのである。グローバル潮流も当然ある。それを乗り切っていく為に僕も貴方もどうするか?それを軸に据えて読むと有益な情報達がそこにあるのである。2019/04/14

すしな

45
017-24.最初、日本の会社員の忠誠心が外国よりもかなり低いというのを聞いて意外に思いましたが、いまだに、士農工商的な序列、親会社か子会社かとか、プロパーか中途か派遣かでの、処遇の違いは明らかに残っていますし、ここ数年の閉塞感なんかもみると、そりゃそうかと納得しました。ただ、日本は多くの優秀な人材が会社に閉じ込められている状態なので、優秀な人が自由に仕事しているアメリカよりも、むしろ成功できる可能性が高いとのことでした。これからは学生からアプリ開発やビジネスの実践しておいた方がいいんでしょうね。2024/02/17

小木ハム

31
社員と企業はそう遠くない未来に対等な立場になり、個人FA契約が増えていく(4.0)、しかし日本の働き方がなかなか変わらないのは既得権益を守る層(2.0)が仁王立ちしているから、という話。若くて人的資本の無い人は、サビ残低賃金白目スパイラルから抜け出せない。日本社会は終身雇用や戸籍制度といった『イエ』で個人を縛りつけるが、なまじグローバル化が進むから亀裂が生まれてるんじゃないかなと感じます。2.0を守り続けたいなら、いっそムラ社会化を推進して観光立国にすれば上手くいくかもしれない(無責任)。2019/06/02

ちくわ

30
日本型雇用の歴史や海外との比較等を見て、現代日本が『不条理』に塗れ、課題を先送りにした『ツケ』で溺れかけな事実を知る。国民への『刷り込み』や不都合を『隠蔽』した帰結?とも感じるが、国への怒りよりも己の無知を恥じるばかり。読了し様々な知見は得たが、で自分は今後どうすれば?と若干路頭に迷った気がした。働き方を1.0→2.0→3.0→4.0とバージョンアップするだけで万事好転するとは思えないし、多くの脱落者も出るだろう。それでも『脱皮できない蛇』が嫌なら、自問自答しながら変化に適応していくしかないんだろうね…。2023/12/04

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