内容説明
薬を飲み、マッサージを受け、時に相手を変えて……
死ぬまで現役が
もはや、当たり前!
ベストセラー「快楽(けらく)」」シリーズの著者が、“壁”との向き合い方を徹底取材。
ベストセラー「快楽(けらく)」シリーズの著者が、EDを徹底取材。1130万人ものEDがいるといわれている日本で、男は、そして女は、EDとどう向き合っているのか。そして、アジア各地の現状とは。例えば治療先進都市ソウルでは、器具を体内に埋め込む手術が150万円で受けられる。バイアグラ高使用率台湾では注射1回3000円である。漢方都市上海で有名なのは1ヵ月分が3000円~4000円する「回春カプセル」で、タイの伝統睾丸マッサージは20時間の講習を8万4000円で受けることができる。そして北京の高級クラブ「天井人間」の3万円のサービスとは?
「死ぬまで現役」がもはや当たり前の現代に生きる、男と女の姿を追うノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
26
言うまでもなくEDとは男性の勃起不全で性交不能なこと。その原因は、心因性と器質性の二種類。男も歳をとってくると、身体の経年劣化によって器質性のEDとなる。酒の場で、同期連中からバイアグラなどの薬に頼っているというのを聞く年代に私もなった。女が欲しいというスケベ根性なのではない。性交不能が「もう若くはないこと」という現実を認めることが、男には怖いのである。人生100年時代となってしまうと現役時代も長くなるということだから、男女の問題、ひいてはこのEDというのも個人にとっては大きな問題になるだろう。2017/11/03
清水勇
2
著者(工藤美代子:1950生まれ)をインタビューする記事を読んで、彼女の旺盛な好奇心に面白さを感じてこの本を手に取った。同じ年代の独身女性(恵美子さん)の不倫相手(島田さん)のED相談が起点となって、ソウル、台湾、上海、タイ、東京、北京を訪問し、医者や薬屋、果は○○マッサージまで幅広くインタビューや、旦那を使った調査で得られた実態を、克明にかつユーモラスに纏めていて面白かった。日本の潜在ED患者数1130万人と膨大な数に驚き、更に60歳を過ぎても男女ともにバリバリの現役でおられる方が織りなす物語にも驚嘆。2013/07/21
yokuyomou
1
日経Webの著者インタビューで興味を持って読んだ。表紙イラストが愛(哀?)らしい。肉体的・心理的……にさまざまな背景が絡むデリケートな問題だろうけど、それでも我が身に照らし合わせると、男性が「触れ合いたい」という気になってくれるだけで素敵だと思う(いや、よくないから本書に繋がるのだが)。んなわけで、内容と関係ないけど最後のほうはちょっと泣けた。2013/08/22
戸川 純子
1
EDってもっと若い世代の問題かと思っていましたが、この本で一番焦点を当てられているのは60~70代のカップル。私は60歳の私を想像できないけど、ひとりぼっちじゃさみしいから、例えセックスができなくても、一緒にいるパートナーは欲しいな。2013/02/07
都人
0
氏の著書はこの本で4冊目。笹川良一、岸信介を描いた2作とレスビアンの問題を描いた1作。同じ人が書いたと思えない程、テーマ・題材に差がある。同名異人か と思って、奥付の経歴を見ると同じ人だ。2013/05/10