内容説明
作家・評論家・詩人・歌人・音楽家…51人のタイトル・アンソロジー。タイトル誕生の内幕からヒント、現場の声まで。
目次
1 つけ方(表題あれこれ(堀口大學)
三つの著書(林芙美子) ほか)
2 発想とヒント(映画のポスターをイメージする―タイトルの付け方(恩田陸)
名曲のタイトルを使う―タイトルについて(赤川次郎) ほか)
3 誕生のとき(没タイトル拾遺(津村記久子)
わたしの処女本タイトルはいかにして決定されたか(群ようこ) ほか)
4 それぞれの現場から(芸術;詩歌 ほか)
著者等紹介
高橋輝次[タカハシテルツグ]
編集者、文筆家。三重県伊勢市に生まれ、神戸で育つ。1968年に大阪外国語大学英語科卒業後、協和銀行勤務。1969年に創元社に入社するも、1992年には病気のために退社し、フリーの編集者となる。古本についての編著をなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
22
図書館本。作家、詩人、評論家、編集者、翻訳家など「タイトル」にまつわる話を集めたアンソロジー。堀口大學は<いい表題は、いつまでも古くならない表題だという事になりそうだ。>と書き、斎藤栄は、江戸川乱歩賞受賞作が、刊行時に『殺人の棋譜』と選考委員の木々高太郎が言ったものになってしまい、「あまり一般的でない題名だと思う」と愚痴ったり、宮部みゆきは<とりあえず「仮題」という感じでつけたタイトルは必ずあとで変更することになります(続く2020/06/09
たまご
16
作品を作った人がタイトルを作る,だけじゃなく,編集者だったり,映画の邦題だったり,いろんな方々がタイトル付けに悩まれています.笑ってしまうものもあれば,考えさせられるのもあり.いろいろだなあと.そして昔の洋画の邦題,確かに素敵なのが多い気がする.ぜひ英語のカタカナなおし以外のものも希望します!2020/06/21
チェアー
11
タイトルをつけるのは、本文を書くことと同等くらいに大変なことだ。本を読む人が目にするのはまずはタイトル。それで面白そうだなと手に取る人が大半だから。わたしはタイトルが自然で(その自然がまた難しいのだけど)、中身が面白かければいいんだけどな。ああ、でもタイトルが面白そうでなければそもそも手に取らないのか…。それにしても誤植の多いこと。2020/01/08
くさてる
9
作品の題名は作家ならだれもが悩むことのはず。それをテーマにしたアンソロジーならばさぞかし面白いに違いないと思って手に取ったのですが、身近なテーマだけに、ひねらなくても良かったのか、ちょっと石が多めの玉石混合でした。2020/02/08
takakomama
7
タイトルにまつわる51編のエッセイ。作家さん、編集者、詩人や歌人、翻訳家、みんなタイトルを決めるのに苦労しています。タイトルは子供の名前、企業の新製品の名前のようなもの? 付けてもらうより、自分でよく考えて慎重に付けたいけれど、凝りすぎても駄目だし・・・ 悩ましいですね。本を手に取ってもらうには、タイトルの第一印象は大事。2020/03/07