内容説明
翌年の廃校が決まっている、男子だらけの県立高に通う錫之助。ある日、担任から音楽室の片付けを命じられハンドベルを見つける。その音色に魅せられ、居合わせた3人の同級生――イケメンでそつがない播須、いじめられ体質の美馬、不良の土屋とハンドベル部を創立することになる。顧問は担任でお地蔵さん似の教師、あだ名は「ダイブツ」。チームワークもバラバラ、音楽の知識もないメンバーで、「女子高のハンドベル部との交流」という不純な目標から始まった部活動。だが、4人は徐々に演奏の面白さに目覚め、出会う人々の輪は広がってゆき…。卒業目前、錫之助がハンドベルの演奏を通して見た未来とは? 一人では絶対に演奏できない楽器、それがハンドベル。4人の凸凹男子高校生と独身教師が奏でる、笑えて泣ける青春物語! 文庫オリジナル書き下ろし短編「まつげに積もる雪」も収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
89
山本さん作品連発。こちらも10年ぶりの再読でした。『ハンドベル』を扱った男子高校生の話なのは覚えてましたが、細かい展開まではほとんど覚えてませんでした。だからなのか、ちょいちょい思ってた以上に目頭がアツくなり、何度も涙腺がユルんでしまいました。そして何より本作にはあの名物キャラ「霧賀」さんが登場してくれており、扱いはとてもサブキャラとは思えない、むしろ主役レベルの大活躍を見せてくれます。山本さん作品って、ちょいちょい他の作品にリンクづいて何人かのキャラが登場しますが、彼らの元気な姿も読んでみたいですね。2026/03/08
エドワード
33
生徒数が減り今年度で廃校となる県立諏那高校。偶然見つかったハンドベル。四人の生徒と二人の先生で演奏を始める物語。山本幸久さんは実際に演奏経験があるのか、演奏の描写が実に詳しい。個性的な錫之助、美馬、土屋、播須が、時に諍い、時に協力して困難を克服する日々が青春だね。彼らにからむ霧賀久仁子―「店長がいっぱい」に出て来るキャリアウーマンが隣の名門女子校のハンドベル部OGというところがミソだ。その神秘的な音色はクリスマスに似合う。途中サスペンスなドラマを挟み、高校が無くなった後も四人の友情は永遠に続くだろう。2022/04/19
タルシル📖ヨムノスキー
29
高校生の音楽モノだと、吹部かバンドが定番だが、なんとこの物語はハンドベル部!どこからこういう発想が出てくるんだろう。偶然顔を合わせた4人と、行きがかり上顧問になった先生が、いろいろな問題を乗り越えながらコンサートを成功させるという言ってしまえばベタなストーリー展開だけど、テンポがよくスッと物語に入り込めた。そういえば山本作品に悪役キャラって初めてかも。コレについてはきっちり決着をつけてほしかった。恒例のコラボは〝店長がいっぱい〟の霧賀女史。しかもゲストではなく大活躍。遠い学生時代を思い出してしんみり。2020/06/01
Atsushi Kobayashi
23
ある意味ふつーの青少年小説だけど、テンポも良くって、微妙に伏線ができていて、非常によろしいです。。。2019/04/12
み
20
ジャケ読みした作品。できすぎですが、お話しだもん、楽しかったです^ ^ハンドベルは、触ったことないなぁ、結婚式場のバイトをしてた時、余興でしてた方々がいたのを思い出しました。記憶って面白い♪2025/05/25
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