内容説明
20年前に失った娘を忘れられないステラ。父を亡くして深い孤独を抱える女子大生のイサベル。愛ゆえの行動が娘を怒らせてばかりのイサベルの母シャスティン。偶然と悪意が絡み合い、ふたりの母親とひとりの娘がついに出会うとき、恐ろしい真実が明らかになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
133
あそこで、そうしたから、こうなった…という理屈が当てはまらない出来事が多く、ご都合主義的展開がかなりある。怪しい人は、きっちりと怪しいし。しかし、それを突っ込みながらも、読み飛ばさないように気をつけないと先にいこうとする気持ちをおさえられなかった。とにかく、女性が強い。さすがに北欧ミステリ。2019/06/26
のぶ
85
今までに読んだことのないサスペンスだった。登場人物が限られていて、ほとんど心理カウンセラーのステラと夫のヘンリック。そしてイサベルと母のシェスティンで物語が展開する。ステラは20年前に1歳の娘、アリスを行方不明になったまま亡くしていた。イサベルと名乗るその大学生がカウンセリングに訪れ、行方不明になった娘であると確信した。それからステラは真相を求め行動を起こすのだが、それが段々エスカレートしていく。その過程の心理描写が読みどころで、後半はホラーに近い印象を持った。北欧のミステリーとしては異色の作品だった。2019/03/28
あさうみ
49
娘イサベルに、「あなたは20年前に誘拐された娘なのよ」という母と、「ずっとあなたを育てて愛してたのよ」という母ふたり現れる。誰が狂ってるのか、不協和音を感じる心理サスペンス。自分がその立場だったら、"主張が周りに信じてもらえるか"たしかに怖いな。最後はほっと一息、読んで損はありませんでした。2019/03/16
星落秋風五丈原
35
幼い頃にいなくなった娘がカウンセリングに現れた。3人視点で物語が進行。どちらが正しい事を言っているのかそれぞれが嘘をついている可能性があるので信頼できない語り手。サイコサスペンス。2019/07/24
marumo
28
ひとりの少女をイサベルと呼ぶ母親と、アリスと呼ぶ母親。狂っているのはどちらか? 面白く読みましたが、冗長な印象も。とくに読み手に真相が見えてきてから、母親が娘を取り返すまでの展開が長すぎるように思えます。ここはジェットコースターでよかったのでは? 逆にシェスティンの来し方、両親との関係(なんで金持ちっぽいのに里子に出されたのか…とか、どうやって父親に辿り着いたのか…とか)はもっとわかりやすくしてほしかった。2019/04/21
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