講談社文庫<br> ガーディアン

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講談社文庫
ガーディアン

  • 著者名:薬丸岳【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 講談社(2019/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065139608

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内容説明

「ようこそ。これであなたはガーディアンの一員です。学校でのあなたの身の安全は保証されます」。教師や親にはその存在を明かしてはならない、生徒による中学の「自警団」、ガーディアン。問題ある生徒に制裁を加え学校の平和を保つ。荒れた学校が一転、平和になった陰には、不登校をしいられる生徒たちがいた。新任教師、秋葉は不登校の生徒の謎を探るうち、その存在に気付くが……。少年犯罪を描いてきた著者の学校ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

300
『ガーディアン』守護者を意味する。率直に述べると前半とにかく読みづらい。登場人物が多くしかも名字と名前が入り乱れてついて行けない。でも読ませる!さすがは薬丸先生!中学校に蔓延る様々な暗雲。親や教師に解決の術はない。なぜ?大人に隠すように蔓延っているから!自分達を、かけがえのない中学生活を守るためにガーディアンは生まれた。悪には制裁を!学校に平穏が訪れた。怖い。このガーディアン、かなり有効な手段と思う。だからこそ怖い。率直に思う。いじめや無視って、ホントに貴方のためになるの?リアルであってほしくない‼️🙇2020/05/27

イアン

156
★★★★★☆☆☆☆☆中学校を舞台とした薬丸岳の社会派サスペンス。英語教師の秋葉は新たに赴任した学校の雰囲気に違和感を覚える。問題児が少なく平穏に見える一方で、突如登校拒否に陥る生徒たち。その裏には〝ガーディアン〟と呼ばれる謎の自警団の存在があった…。総勢13名の視点から教育のあり方を問う問題作だが、登場人物の多さ故に脳内で整理しきれず、ガーディアンのメンバーが明かされた際の衝撃度を欠いた感は否めない。著者初の人の死なない(殺されない)ミステリだが、やはり薬丸岳には心震えるような慟哭の物語を期待してしまう。2024/05/11

utinopoti27

129
いじめ、不登校、校内暴力と、収まる気配のない学校の荒廃化。激務にあえぐ教師は余裕を失くし、生徒との溝は深まるばかり。本作は、そんな中学校で、生徒自らが組織した自警団「ガーディアン」の実態を通して、教育現場の闇に切り込みます。問題行動に制裁を加えるガーディアンの校内浄化活動は、目覚ましい効果を発揮する一方で、絶対的な力を得た組織は・・。お互い心を開きあう関係など望むべくもなく、静観を決め込む教師を責めるのは酷な気もする。読みごたえはあるが、難しい問題だけに、最後までスッキリとはいかなかった印象は残る。2019/06/20

アッシュ姉

99
「ガーディアン」によって平和が保たれている中学校。その存在は正義か否か。首謀者は誰か。ミステリーとしては分かりやすいものの、テーマは難しく考えさせられる。登場人物が多くて行きつ戻りつしていたが、すべて把握するのを諦めた途端に読みやすくなった。さすがのリーダビリティだが、自分の中で明確な答えが出ない分すっきりはしない。あの方のサプライズ登場が嬉しかった。来週発売の文庫『刑事の怒り』がますます楽しみ。2020/03/02

hit4papa

98
中学校の生徒たちを裏で統制する自警団グループ「ガーディアン」。「ガーディアン」は、学校に害をなす生徒たちを不登校に追い込み、学校生活に平穏をもたらしていた。生徒たちが「ガーディアン」の存在をひた隠しにするため公になることはない。歪な平和に気づいた教師は、秘密に迫ろうとして自身がターゲットになってしまうのだった…。メンバーは一部早々に明らかになるものの、彼らの指示が日本人の同調圧力を喚起し、大きな力になってしまうのが恐ろしい。これはユートピアなのか。テーマとして面白いのですが、答えの出し方に不満が残ります。2023/04/25

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