文春文庫<br> 宗教が往く 下

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文春文庫
宗教が往く 下

  • 著者名:松尾スズキ【著】
  • 価格 ¥733(本体¥667)
  • 文藝春秋(2019/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167801090

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内容説明

松尾スズキの自伝的要素を含んだ初の長編小説がついに電子化!

巨頭のフクスケが『劇団大人サイズ』の作家になって3年。動員数も飛躍的に伸び、劇団は規模を拡大。すべてが好転しているように見えた。しかし、フクスケは新たな「純愛」を見つけてしまい、伝染病が世界を覆い尽くす中、劇団は宗教を始める。そして、カタストロフィに向かう物語は、著者である松尾スズキの現実と連鎖していく……。

純愛・絶笑・神様! 因果の禍にまみれたフクスケは、破滅する世界を救えるのか!?

解説・豊崎由美

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネロリ

42
読破。読了というより、読破。読み終えて、自分の中の何かが破壊された。笑 エロとグロと変態と暴力のどぶ川を、腰まで浸かりながらひたすら歩かされ、急に深みに嵌まって眼孔や鼻孔まで泥が潜り込んできたり、かと思えば急に大雨が降って全身が洗われたり、そんな感じの読書体験だった。 ともかく、こんなにも話をとっ散らかし、大勢の変態を登場させながら、しめるところちゃんとしめてくるから、凄ぇー!と唸るしかない。感心も、感動も、しましたよ、これは。 下北沢の狂女ミツコには濃い魅力を感じ、数々の不謹慎なユーモアに笑った。 2021/05/01

はいな

2
小説においての作者という存在をを超マジメに考えて、ライトに放出。な枕からのかつての 女性とのストーリーへの流れ込みにゾクゾク。噺家が上着を一枚脱ぐときのドライブ感のまま。 本編では、街に膠着・沈澱するフクスケの尻を叩く女性達の活き活きと悲しいLifeに、フクスケと 作者のLifeがバチコンぶつかり合って、美しいダンダラ模様のストーリーが混ざりそうで混ざらないスリル!! 混ぜるとキケン!!だから、僕らはソレを止められない!!2011/05/23

フカミニハマル

2
★★★★★ 傑作。文庫になって再読したけど、今まで無駄だと思えた脱線が、後半ガツンとまとまっていく感じが最高。松尾さんの世界観がぎゅっと詰まった唯一無二の小説。2011/02/20

yt

1
いまだに元カノの思い出でシコり倒してるから読んでてシンクロしちゃいましたって感じですよね〜、は〜い2022/09/09

ざれこ

1
ものすごいむちゃくちゃなのに伏線全部回収されててびっくりした。著者語りまで絡んで壮大な愛の物語?になっちゃってて、松尾さんの策士っぷりすごいわ。それでも物語はむちゃくちゃでいろんなもの混ぜて食ってみたらくそ不味いけど食ったことねえよこれ!笑ける!くらいの面白さがあった(松尾節にやられて意味不明)。自意識過剰すぎる人たちの孤独が笑けるけど切ない。でも神様なんかそっちのけでなんか清々しい。フクスケが一番普通なのがまた皆の凄まじさが際立ってよい。おもろいもん読みました。但しこの人なら、って人以外には薦めません。2012/08/11

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