講談社現代新書<br> ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実

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講談社現代新書
ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実

  • 著者名:望月優大【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 特価 ¥499(本体¥454)
  • 講談社(2019/03発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065151105

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内容説明

日本はすでに「移民国家」だ。この30年間で在日外国人の数は94万人から263万人へと約3倍に増加し、永住権を持つ外国人も100万人を突破した。2019年春からは外国人労働者の受け入れがさらに拡大されることも決まっている。私たちは「平成」の時代に起きたこの地殻変動を正しく認識できているだろうか? いま必要なのは、この「遅れてきた移民国家」の簡単な見取り図だ。「日本」はどこから来てどこに向かうのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

107
新しい元号が始まったところで言うのもなんだが、またぞろ新しい身分差別制度が出来上がっているように感じた。平成10年ごろから正社員・非正規社員の「差別問題」が頭角してきたが、先ごろ経団連の会長がやっと「終身雇用は無理ゲー」と言っていたところなのに。この本で書かれている問題を見なかったことにすると、令和15年ぐらいにはとんでもない社会的コストが降りかかってくるような気がする。2019/05/01

佐島楓

69
興味を持っているトピックだったので読んだ。改元の騒ぎに紛れてしまった感のある話題だが、取り換え可能な部品のような扱いを今現在も受け続けている「外国人」が多く存在する事実を軽視できない。彼らに対する苛烈な処遇は、目に見える軋轢となるに違いないからである。政府が向いている方向は財界なのだろうけれど、国民を含めたひとびとを人間扱いしていないのではないかと疑うような政治家の言動や政策も目立つ。この国の政治に絶望する前に、長期的な視野で物事を見られる指導者はいないものだろうか。2019/04/01

よっち

42
この30年間で在日外国人の数は94万人から263万人へと約3倍に増加、永住権を持つ外国人も100万人を突破。19年春からは外国人労働者の受け入れがさらに拡大。リーマンショックなど受け入れに影響を与えた過去の状況の変化を踏まえつつ、どのように変化してきたのか、現状がどのようになってきているのかを解説した一冊で、単身の単純労働者を多数受け入れている現状がある一方で、定住者・永住者としての移民政策ではかなり慎重な姿勢を崩さない現状が透けて見えました。そんな状況がこれからどう変わってゆくのか注視したいと思います。2019/05/11

mizuki

40
働くことに対する不安は、生きることへの不安にも強く繋がっていると思います。日本に来てくれる他国の方たちを受け入れる政策をまだ整えられていない日本。難しい課題がいっぱいですね(。•́︿•̀。)2019/09/12

おさむ

38
想像以上に骨太な新書でした。300万人近くに達した在留外国人。1990年代に入ってじわじわと増えて、2010年代になると一気に爆増している。人口減を補う形で増えてきたのだが、日本政府は移民ではないとする建前を崩さない。その欺瞞を著者はデータを基に糾弾しており、とても首肯します。複雑な在留資格、非人権的な入管の強制収容、そして4万人を超えた日本語指導が必要な子供たち‥‥。私たちを含めて、日本という国が真正面から「移民」と向き合わず、辻褄合わせばかりしてきた、しっぺ返しではないでしょうか。2019/12/04

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