ブルーバックス<br> 植物たちの戦争 病原体との5億年サバイバルレース

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ブルーバックス
植物たちの戦争 病原体との5億年サバイバルレース

  • 著者名:日本植物病理学会【著・編】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2019/03発売)
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  • ISBN:9784065152164

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内容説明

陸上植物が生まれてから約5億年といわれるが、その長い時間、植物と病原菌は生死をかけた「果てしなき戦争」を繰り広げてきた。スパイさながらの防諜戦、大量破壊兵器とそれを迎撃するミサイル、感染すると細胞がアポトーシスする「自爆機構」など、植物と病原体の分子レベルの闘いは、きわめてダイナミックである。本書では、そんな植物と病原菌の関係にフォーカスを合わせ、その驚くべき攻防の舞台裏を解説する。

目次

植物と病気と人間社会
植物の宿敵たち
植物病原菌はどうやって病気を起こすのか
植物はどうやって病気から自らの身を守るのか
植物と病原微生物の「軍拡競争」
植物と微生物の寄生と共生をめぐる「共進化」
植物の病気から生まれた科学的な発見

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

71
植物と細菌やウィルスとの関係は戦国時代の武将が領地を取られたり守ったりの攻防を思わせる。全くの文系頭には理解の範疇を越えた記述も多く、読むのが面倒になる専門的な説明も有る。が、自分なりに分かる言葉に置き換えて読み進めるとかなり興味深く「へぇ~」の連続だった。例えば、遺伝子組換えはもともと自然界で発生したものでそれを人が少し改良しただけだとか、植物を病気にさせる細菌も生き続けるためにはその植物を枯れさせてしまわない工夫があるとか。そして、菌にも好き嫌いがあるとかね。弟の仕事を知る一助にはなったかな。2023/11/27

きみたけ

67
ちょっと難しかった〜😅植物と病原微生物との戦いを、最新の研究成果をふんだんに織り込んで、その分子基盤に至るまで詳しく紹介した一冊。病気を防ぐために様々な工夫を凝らす植物たちの意外な側面や、感染を成功させるためにあの手この手を使う微生物たちの進化の不思議さが何とも面白いです。植物病理学とは、「植物を病気からいかにして守るか」を命題とした、植物を対象とする医学のような学問分野だそうです、知らなかった。。「タバコモザイクウイルス」の螺旋状の構造のイラストが印象的でした。2024/04/20

やいっち

63
再読。題名副題はだてじゃない。日々庭木や雑草に悩まされ癒されてもいる、我が窓外にこんなドラマが。…むむ、家の内外にドラマありか。以下は、4年前の感想の転記:2023/11/20

やいっち

55
一昨年から、人間と人間に共生ないし、悪さもする細菌に絡む本を読んできた。今度は、植物と細菌との関りを知りたくて本書を手にした。  日々、庭や畑仕事に汗を流している。日々といっても、体調不良で最近はやや休みがちだが。それでも、茶の間の出窓からちょっと外を見ると、あるいは玄関の戸を開けると、庭木や草花やなんといっても、雑草が生い茂っている。樹木の根元には、枯れ葉や毟った雑草などが堆積している。その中には、苔や菌類やバクテリアなどが蠢いているはずである。2019/08/02

ばんだねいっぺい

40
 植物と微生物の生存をかけた闘争について。非常に読ませるつくり。bluebacksは、さすがだ。さいしょの「アイルランドのジャガイモ飢饉」の話で引き込まれる。そこから、卒業論文が世界的発見だったり、「穂首いもち病」の恐ろしさ、「20世紀なし」の誕生話、防御のための決意のアポトーシス、オートファジー。生きるために必死なのは、サイズも生き物としての種類も関係ないと教えてもらった。 2019/05/18

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