内容説明
米国にはない特有の強みとは?より良くなるための課題とは?メジャーリーガーとしてしっかりと「成功」をおさめたハセガワが言うからこそ説得力がある、祖国球界への提言。
目次
はじめに 日本野球の底力
第1章 松坂君の契約を見て考えたこと
第2章 ハンカチ王子を日本で見た
第3章 ワールド・ベースボール・クラシック勝利の意味
第4章 球団経営を考える
第5章 プロ野球の構造を考える
第6章 野球のスタイルを考える
終わりに 日本はメジャーリーグに飲み込まれるのか?
著者等紹介
長谷川滋利[ハセガワシゲトシ]
1968年、兵庫県生まれ。東洋大姫路高校時代は甲子園に三度、出場した。立命館大学に入学し、投手として、関西学生野球では四年で四〇勝。ドラフト一位でオリックス・ブルーウェーブに入団し、一年目の1991年に十二勝九敗一セーブで新人王に。1996年まで日本で五七勝をマーク。1997年1月にアナハイム・エンジェルスと契約。同年4月、村上雅則、野茂英雄に続き日本人投手三人目となるメジャー勝利を挙げる。2002年にシアトル・マリナーズに移籍。2003年、オースルスター・ゲームにも出場し、同年夏には連続二九イニングを無失点に抑えて球団記録を更新。メジャーリーグ通算五一七試合登板は日本人歴代一位。2006年1月、現役引退を表明(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シュラフ
21
プロ野球OBが日本野球について書いた本は数多くあれど、元メジャーリーガーがベースボールについて書いた本は少ないという意味で貴重な一冊。しかも株式投資研究が好きというくらいの理屈派の長谷川のもつ視点は冴えている。マイケル・ルイスの『マネーボール』のその後についても書いてある。アスレチックスの快進撃はよく知られた話であるが、今では四球重視の戦法はとっていないという。情報はディスクロージャーされた時点で進化する必要があるということ。そんな理屈派の長谷川だが、日本野球が文化としてもつ奥行きについて称賛している。2016/08/27
D凡人
1
6年前読んで、今年2015年に読んだのだけど、再読。第一回WBCで長谷川氏が解説をしていて、日本の野球を絶賛していた。氏がメジャーに所属していた頃と今では変化がみられることに注目して読み更けました。日本の守備の文化、チームプレーの重要性、適身のメンタリティー。今MLBのプレーオフに出るチームはいわゆるスモールベースボール化してきた昨今。もう一度日本のすばらしき野球文化に触れてみよう。
しんさん
1
プロ野球のことは、ほんとよくわからないのだけど、素晴らしいのであれば、もっと世界に向けて発信すべきだと、ずーーーーーーーっと前から思っている。とりあえず極めて日本オリジナルなものだとは思う。2012/12/07
なつみかん
1
野球ノンフィクションエッセイ2007/12/01
由崎悠
0
メジャーのデータに触れていて良かった。向こうは打って守って、だけの野球だと思われているのが不思議。2012/07/19
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