内容説明
日本支配下の旧満州・大連近郊で、独身の老ロシア人富豪ペトロフが殺害された。財産目当ての犯罪と見て、鬼貫警部は3人の甥とその恋人を追及する。しかし、そこには堅固なアリバイが立ちはだかっていた! 大動脈・満鉄の時刻表の行間にそそがれる、鬼貫の執拗な視線と緻密な推理。時刻表ミステリーを拓いた巨匠のデビュー作を、実際の時刻表をもとに補筆された決定稿! 旧満州にわたり、青春時代を過ごした著者ならではの小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さぼてん
3
初めてよんだ鬼貫刑事シリーズ。トリックに重きを置いてるため、登場人物の性格はそこまで詳しく描かれなかったので自分の好みではなかった。現代にはこういうものがありふれているからあまり好きではないのかもしれない。当時からしたら面白いのだけれど。2018/01/07
はんげつ
3
鮎哲長篇、そして鬼貫モノの時系列としては皮切りになるのだろうか、作者の魅力の一つである捜査の興奮こそ少し物足りないが、珍しく(?)読み進めていかないとなかなか犯人が確定されないフーダニット興味の利いた作風で新鮮であった。トリックに関しては単なる発見以上のものは見られないものの、なんとも捻くれたアリバイ崩しモノだなという感想の浮かぶ解決篇から若かりし日の鮎哲の情熱が伝わってくる。ミステリ上の必要性は無い地図が挿入されていたのも、当時の満州を感じられるものでよかった。2017/09/15
non
0
23-128:地図と時刻表は見づらさと小さすぎからチラ見(確認の必要性も感じず)。急に彼女の謎解きになったのか。事件は普通に解決しようよ(したけど)2023/06/28
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