内容説明
未来の性を語る上でのキーワードは「テクノロジー」と「人口減少」
セクサロイドは誕生するのか?
VRで本物のセックスが体験できるか?
新しい「性の公共」をつくるNPOという立場から、
障害者・高齢者の性・不倫・性教育・性風俗・売買春・JKビジネス・パパ活など
性にまつわるあらゆる社会課題の現場に足を踏み入れ、問題解決に取り組んできた
著者のこれまでの知見をいかした集大成。
AI研究者による最新の研究事例もふまえて、
日本人の性の未来予想図を描き出す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海月
68
多分伝えたいことは3つで、 1.少子高齢化が深刻になる 2.娯楽が多い世の中で性に関して興味がなくなるのを避けさせるためVRを使って繋ぎ止めたい 3.最終的にはAI技術を使ったアンドロイド的なロボットで性を繋ぎ止める なんか結局この3ワードで締められてた気がする。最終章で人間は有性生殖を目的として形作られてる生き物や性に対する興味関心は人間に対する興味関心と書いてあって当たり前だけど言われて納得した。 興味あって読んだけど疲れる内容でした。2023/07/01
なかしー
33
今でさえネットやポルノの発達によって「男性劣化社会」」のような本が出ていると言うのに、今後バーチャルな疑似体験出来るツールがふえてしまうと更に実際の性体験に対する関心がなくなってしまうのではないかと心配になる。2019/04/06
活字スキー
26
平成から令和へ、新たな時代の幕開けに相応しく未来を(主に性風俗からの観点で)考えさせられるものをチョイスしてみた。「性の公共」を模索するNPOホワイトハンズの代表を務める坂爪さんらしい、性風俗の現場から得た知見が活かされた未来予測。AIやVR等のテクノロジーの進化は、少子高齢化や晩婚晩産化の進む社会にどんなインパクトを与えるのだろうか。トピックひとつひとつの掘り下げ方はやや物足りないが、個人的にも社会的にも色々考えてみるきっかけには良いと思う。 2019/05/02
としP
15
圭吾くんのお兄ちゃんの本、2冊目。タイトルで俄然興味が惹かれた(笑) アダルトVRとか結構興味をそそるね。利用者にどれだけ没入感を提供できるようになるか、今後の大きなポイントだね。同性婚が認められるのが2038年としているけど、個人的にはもっと早く実現できると思う。2019/03/14
二人娘の父
10
読後、複雑な感覚を持ったまま数日...。そもそもの著者のスタンスはどこにあるのかを知ろうと、いろいろと調べてみたがよく分からない。気になったのは一方的な男性視点の記述ということと、未来と言っているが基本的にすべて、現時点、今日において現実となっている、あるいは現実となるべき事柄が、並べられていること。さらには社会的・経済的背景の分析がほとんどなく、事象の表面をなぞっているという点。そんなレベルの本だ、と切り捨ててしまえばそれまでだが、相当数の著作のある方だけに、どういった層の関心を得ているのか気になった。2022/08/30