内容説明
ごくありふれた人生をおくってきたエイジ。公務員として役所に勤務する日々を送り、30歳を迎えて結婚を控えたある日突然、異世界へ転移する。その世界はやはり転生してきた勇者によって平和を取り戻していた後だった。ところが、転生した勇者が転生したことによって、世界は別の形で新たな脅威を迎えつつあった。平凡な公務員だった男に与えられた新たな「仕事」。それは、勇者によって崩壊しつつある異世界の「再建」だった―。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Swind／神凪唐州＠名古屋めしの人（作家兼名古屋めし専門料理研究家）
19
結婚間近に突如異世界に転移した公務員の主人公。彼が任されたのは、前の転生者により壊されつつある異世界の修繕でした。 相棒のドラゴンとともに転生者からもたらされた生活習慣がもたらす流行り病という難題に難題に挑み、解決の糸口を得るのだが……！？ ウィット（と、少々昔のファンタジー作品ネタ）に飛んだ軽妙な掛け合いに、ラストに向けて押し寄せる怒涛の展開に大どんでん返し！ 数多ある「異世界もの」とは全く異なる骨太で本格派ファンタジー、異世界とついてるだけで敬遠するのは大損です！ ファンタジー好き必見の一冊です♪2019/03/07
nishiyan
18
30歳を目前に婚約者のいる公務員のエイジが地球からきた勇者によって平和になったものの新たな問題が起こった異世界の後始末する異世界転移もの。相棒となるドラゴン（雌）ティアとの掛け合いが絶妙で一昔前のファンタジーネタなどは懐かしい。異世界転移された勇者が平和だけでなく新たな災厄をもたらしたという設定はとても面白い。チートを持たないエイジはティアの協力を得て問題解決に向かって物語は淡々と進むのだが、その末に待っていたどんでん返しには舌を巻いた。従来の異世界ものにはない新しい形ではないだろうか。次巻が楽しみです。2019/04/06
こも 零細企業営業
13
なんかダラダラした話だなと思ったら、最後驚いた。2019/07/09
美周郎
10
欲求に任せた先乗りの後始末、切り口が新鮮でおもしろい。これを読んで「ペットを捨てるのは犯罪です」みたいなCMを思い出した、「100円で子供にワクチンが打てます」に対しての、最後まで面倒見ろとの強烈な皮肉に見える。2021/01/25
hiyohiyomaru
6
夜中に読了して、 「ラブか？！ ラブなのか！」と、思わず叫んでしまった。 主人公が翻弄される問題自体は、陳腐にしか感じられないのだが、「この先、何かがあるにちがいない」と、思わせる含みがぷんぷんと匂う。 選んで書いている言葉に、散りばめられたコネタに、作者の(いろんな意味での)知識の豊かさが溢れている。その一つ一つをためつすがめつ読むだけでも楽しい。 そもそも、次の巻が出ることがわかる作りになっている。それでも、面白く読み進められる上に、夜中に声出るくらいの結末って……早く、次出してー！2019/05/20
