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内容説明
◎シリーズ累計140万部突破のベストセラー著者が挑む「巨人・空海」空海と最澄、交差する二人の不世出の名僧の人生。天皇家の事情と醜聞。仏教と密教。そして、神と仏。高野山開創に込めた空海の願い。奇跡としか言いようがない空海の万能ぶりと知恵。仏教界のカリスマとして多くの謎に包まれている空海の日常と空海の生きた時代の景色が手にとるように見えてくる――!驚きと感動の物語! 【脱・エリートコース】官僚への道を捨て山林修行 【著作多数】空海初めての著作は24歳。対話形式の物語 【遣唐使】ピンチ!海賊に間違われて上陸できない 【待ってたぞ】中国の高僧・恵果との運命的な出会いと別れ 【平城天皇vs.嵯峨天皇】傾国の美女・藤原薬子の謀略 【捨てられた老人】比叡山を去った弟子への最澄の未練 【最澄と訣別】「お経を貸して」「断る!」空海、最澄を痛罵 ……etc.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
104
日本仏教におけるスーパースターの一人であり、常人とは雲泥の差があると思っていた空海ですが、この本で人間臭い煩悩も多い人だとわかって、なかなか面白いです(眠れなくなるほどではありませんが)。奈良平安時代の時代背景、仏教や宗教、真言密教の一般的な知識が解りやすく理解できます。天皇家の事情と権力争い、仏教の政治利用についても理解が進みました。空海(真言宗)と最澄(天台宗)のそれぞれの仏教の捉え方の違いを見せてくれるのはいいのですが、空海主役の本だからと言って最澄を悪しざまに言い過ぎではないでしょうか。2020/08/02
chantal(シャンタール)
85
弘法大師の諡号が授けられてから、今年は1100年、秋には高野山で色々催し物があるらしい。改めてお大師様の人生をおさらい。空海の人生をさらっと読みたい!という人にはオススメ。大体余すところなく書かれていると思う。空海を語る上では欠かせない最澄のことも、その時代の歴史的な事にも説明があるので、忘れてた事も思い出せて良かった。権威におもねず、でも利用出来るものはする、そうして自分の思う真言宗を築きあげた手腕はすごい。見習うべき所が沢山ある。凡人にはとても真似できないが😅2020/06/21
さばずし2487398
38
空海の天才的な面というよりは、寧ろ人間臭く策士的、または今でいうベンチャー企業の様なカン、そういうものが詳しく読める。最澄とのやりとりがかなりドロドロしていて後半は最澄が気の毒なくらいだった。真言宗を日本全土に広めるためには天皇をも利用する…仏教といえど、平安時代からその世界はマウントの取り合いの様にも思えて生々しい。 空海の手紙や著作物、また仏教用語なども詳しく説明されているのがありがたい。2024/03/28
てつ
34
なめてかかるととんでもない目に遭うという典型的な本。普通に読むなら密教の難しい部分はとばして読めばいいのだけれど、空海の醍醐味は密教と書だから、その本質を理解しながら読もうとすると結構大変。久々に出会った秀逸な本でした。2023/10/22
sofia
33
ちょっと勉強のために。意外に角川まんが学習シリーズを読んでいたので歴史の流れ(早良親王、薬子)は理解しやすかった。「眠れないほど面白い」わけではないが、生涯の流れがわかってよかった。「三教指帰」「大日経」「恵果」「密教」「マンダラ」と言葉しかわからないものが何となくわかる。空海は長安まで行ったが最澄は近くで短かったということは知っていたが、それが密教の濃さで訣別していく流れは知らなかった。とにかく空海はすべての分野において超人であるのに努力もしたし動きまくったというのがわかった。2023/04/16