内容説明
アセスメントは経験年数を重ねるだけで易々とは向上しない。本書は、PSW初任者の失敗例から原因を解明し、エキスパートの展開例から27の実践スキルを抽出。適正なアセスメントを遂行する術を具体的に解説する。アセスメント力を高めるための研修・自己養成の手法も紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりんとー
4
目からウロコ2024/01/28
saiikitogohu
3
「ワーカーの立場…専門知識はもちながら、クライエントの見方を探求する姿勢です。絶対的知識をもつ者ではなく、ひとつのアイディアとして知を提供する「共働参画者」としての立ち位置です。「あなたを支援するために、私は何を知っておけばいい?」「この質問はあなたにとって意味がある」といった問いかけが役に立ちます。アセスメントプロセスには、クライエントの意見表明が重要だと最初に伝えておくことも大切です」28「希望を聴く…「今後の生活について、あなたが一番こうなりたい、と思うことはありますか?」…」続2019/02/25
100万回生きたメガネ
1
PSWのアセスメントスキルをより具体化して解説してくれる本。本気でやろうとするとめちゃめちゃ高度なことで、そもそも個人の脳の出来に依存するのではと思ってしまった。面接技法を取り入れつつ、本書にあるような仮説を立ててそれをタイムリーにクライエントに返していくなんて果たして訓練で出来るようになるんか。しかもクライエントは当然ロボットではなく、毎回の面接や会話は一度きりのもので、前のやり方が今通じるとは限らない。完璧には程遠いかもしれないけど、それに近づけるように丁寧にやってくしかないんだろう。2021/06/21
めいめで
0
新人より中堅向きだと思う。アセスメントの切り口だけど支援の方向性の合意点まで持っていく話も含むので支援過程の大部分を網羅している内容。対人援助職ならPSW以外も十分に参考になる。 以前からアセスメントは独立したプロセスでないと感じていたが、これが本に明記されていたのですっきりした。経験年数がある程度あるワーカーなら、著者の提示するアセスメントプロセスモデルの方がしっくりくるのでは。最終章では身につけるための具体的な研修の説明もある。理論と実践のバランスもとても良い本。2022/05/05
とわも
0
PSWのソーシャルワークアセスメントスキルについて分かりやすく書かれていたので実践して頑張ってみようと思った。アセスメントプロセスは常に進行していて面接中は特にこんなに頭を働かせながら行われているものなのかと目が開かれる思いだった。2021/12/19