ベスト新書<br> 遅読術

個数:1
紙書籍版価格
¥946
  • 電子書籍
  • Reader

ベスト新書
遅読術

  • 著者名:適菜収【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • ベストセラーズ(2019/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784584125977

ファイル: /

内容説明

「速読はバカの早食いと同じ! 」

ロクでもない情報を遮断し
人類の「知の遺産」を味わい尽くせ!

ショウペンハウエル、ヴィーコ、三島由紀夫、
ヤスパース、三木清、ニーチェ、
大江健三郎、ヘッセ、小林秀雄、ゲーテ……。

彼らはどのように本を読んだのか! 「速読はバカの早食いのようなものである。
単に腹を満たすのが目的ならマクドナルドのハンバーガーでいい。
一流のレストランに大金を払って「栄養」を求めるバカはいない。
そのレストランが提供する技術に、魂が突き動かされていく。
その過程・時間にこそ、意味がある。
古典を読むのは、過去に存在した偉大なレストランで食事をするようなものだ。
これ以上の贅沢はない。
では具体的になにを読めばいいのか?
過去を振り返れば、すでに道は示されている。
本書では先人の知恵に学びながら、再びそれを示していく。
大事なことは、真っ当な世界に連なる意志をもつことだ。」(「まえがき」より)

「人間として生き延びるには、
自己啓発本とはまったく別の意味における「スキル」が必要になる。
それは、自分を救えるのは自分ではないと気づくことだ。
自分の力などたかがしれていると思い知ることだ。
偉大なもの、崇高なものは、それを教えてくれる。
本書では人類が到達した場所と、
そこに至る「思考回路」を振り返らないと未来はないという事実を示した。
くだらないものと距離を置き、価値あるものに触れ続けなければ、
家畜として死ぬだけだ。」(「あとがき」より)


<著者プロフィール>
適菜 収(てきな・おさむ)
1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。
ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』、
『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、
『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、
『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』、
呉智英との共著『愚民文明の暴走』(以上、講談社)、
『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)、
『平成を愚民の時代にした30人のバカ』(宝島社)、『死ぬ前に後悔しない読書術』、
『安倍でもわかる政治思想入門』、『安倍でもわかる保守思想入門』、
『安倍政権とは何だったのか』、『おい、小池! 女ファシストの正体』、
『問題は右でも左でもなく下である』(以上、KKベストセラーズ)、
近著に『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?』(講談社+α新書)など著書多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

34
自分は知識や経験、人間関係の不足分を読書で少しでも補おうとしていたために、読書量が多く、速読になるきらいがあった。しかし、哲学や法学を勉強した友人を見るに線を引きながら、分厚い一冊を丁寧に何回も読み込んでいるのを見て、こういう読み方もできるようになったらいいなと最近思っていたところにちょうど良い内容の一冊に巡り合った。何をじっくり読むか考えないと。2019/03/14

出世八五郎

26
「死ぬ前に後悔しない読書術」を底本とし改題大幅加筆修正したもの。題名に遅読とありますが、濫読から精読への速やかな移行を勧めています。著者の好みで音楽などにも言及されておりますが、芸術全般に共通することは昔から名盤名作と呼ばれたものを嗜むだけでいい(?)という。そして、読書において古典を勧めています。それも世界文学全集や古典です。著者の好みや精読について知識人の言説を紹介し説得させてきます。私自身はといえば未だ濫読だし、沢山読みたい。2022/08/15

江口 浩平@教育委員会

26
【読書術】読書のすすめの清水店長に紹介していただき、貪るように一気に読了。筆者の歯に衣着せぬ物言いは、果たして読書を習慣としていない人々を読書に向かわせるだけのものとなり得ていたかは疑問だが(そもそも人を読書に向かわせるために本書を執筆したわけでもなさそうだったが…)、古典を読むことにより汎用的なモノの考え方を身に付けられることは確かだと思う。本書で何度も推されているニーチェもショーペンハウエルもゲーテも、その思想に共感を覚える。早速「ゲーテとの対話」を読もうと思う。2019/02/24

Tenouji

26
古典を読みたいな、と考えていたので、丁度よい内容。「保守は人間理性を疑う」「詩や句を持ち続けている人間は強い」。自分の思いを整えながら、他者と対話していく。人間性を信頼し、無私に前に進んでいく。そういうことが、人間の文明のプロセスの基本なんだろうな。2019/02/19

阿部義彦

22
うーん、また読んで損したとは思わないけどちょっと表紙と題名にやられました。皆さん要注意!この本はもともとの題名は同じKKベストセラーズから出た「死ぬ前に後悔しない読書術」でもう読んでました。新書化にあたり大幅に加筆修正をしたとはなってますが。道理で前に読んだ気がするなーとぼんやり思ってました。そして、何故にこの表紙?テレビ新聞等は時間の無駄、そしてネットも時間泥棒、そんなら古典と呼ばれる物をゆっくりと味わうべきである。理由など問わずに本を読め、としか言えないのだ。駄本と名作本の値段が変わらないのが良い所。2019/02/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13494010
  • ご注意事項

最近チェックした商品