出版社内容情報
バブルの寵児ともてはやされた不動産王の夫と八年前に離婚し、現在は脚本家として働く沢野瑞枝。
夫はバブル崩壊後にすべてを失い、失踪してしまったため、一人娘・日花里の養育費も払われないままだった。
あるとき、年下のプロデューサーの奥脇から、瑞枝自身をモデルに「バブル期をドラマに描かないか」という依頼を受ける。
夫との出会いや結婚生活など、自らを切り売りするようなオファーに躊躇っていた瑞枝だが、娘からの励ましを受けて仕事に挑み始める。
執筆中に当時のことを振り返る中で、ずっと会っていなかった元夫の影が現れ、離婚以来音信不通だった夫の親友と再会し、
さらには自身のドラマに出演する人気俳優が接近してきて…。
一人の女性、そして家族の再生を描く傑作長編!
内容説明
バブルの寵児と呼ばれた不動産王の夫と離婚し、現在は脚本家として働く沢野瑞枝。バブル崩壊後に夫は失踪し、ひとり娘の日花里の養育費は払われていない。ある時、瑞枝に自身をモデルにバブル期を描くドラマの脚本依頼が舞い込む。過去を切り売りするような依頼に躊躇いつつ、自身のキャリアと娘のために仕事に取り組む瑞枝。8年前に別れた夫の消息、夫の親友との再会、新たな恋の気配…1人の女性の再生を描く傑作長編!
著者等紹介
林真理子[ハヤシマリコ]
1954年、山梨県生まれ。日本大学藝術学部卒。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、95年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞を受賞。18年紫綬褒章受章、20年菊池寛賞、22年野間出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。