角川文庫<br> うつせみ屋奇譚 妖しのお宿と消えた浮世絵

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角川文庫
うつせみ屋奇譚 妖しのお宿と消えた浮世絵

  • 著者名:遠藤由実子【著者】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2019/02発売)
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  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041078679

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内容説明

調布は深大寺の近く――武蔵野の自然が残るその地には、子どもにしか視えない宿屋がある。幽霊や妖怪など<人でないモノ>が泊まる宿屋、「うつせみ屋」。人間は、〈特別な用〉がなければ、入ることができない。怖がりな小学六年生の鈴は、ある夜、浮世絵師だった亡き祖父の霊に「浮世絵から出ていった絵を――〈あの子〉を探してほしい」と頼まれ、祖父のヒントを頼りに、うつせみ屋にたどり着く。鈴がそこで出会ったのは、どこか寂しげな面持ちの青年店主・晴彦と、気まぐれに自分を助けてくれる白い狐だった。晴彦から、祖父が浮世絵師を志すきっかけとなった浮世絵コレクションを見せられた鈴は、うつせみ屋に通うことを決意し、時に晴彦からヒントを与えられながら、絵の正体へと近づいていく。人でないモノの宿は、怖い。しかし、妖の宴に巻きこまれ、妖と言葉を交わすうちに、鈴は怖がりながらも、うつせみ屋に惹かれるようになる。やっとできた学校の友達の京子にせがまれてうつせみ屋を訪れた鈴だったが、そこで京子が行方不明となり…。果たして京子を救出できるのか。あの白い狐は何者だったのか。ハラハラドキドキでラストまで一気読みの本作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

70
浅草で開催されていたBOOK MARKETで購入しました。目に前に遠藤さんご自身がいらっしゃって、サイン本をいただきました。表紙のイメージとは少し違う本格的な物語でした。200ページ弱の短い物語ですが、じっくり読み応えがあります。意外と言っては失礼ですが、うれしい広いものをしました。単行本で新作も発表されたばかりなので、これから楽しみです。2023/07/19

はつばあば

54
小学6年生とは思えない知識、しかも風流な浮世絵や判じ絵、絵暦等に堪能とは!。祖父たるものこのように孫に教養を与えるべきなのにうちの爺様はダジャレのみ。お茶の入れ方一つ今の子は知るまい。私も何も教えられずに来た・・恥というものをかいて一人前になると無言の教えだったのか(^^;。2020/01/27

はつばあば

46
澤田瞳子さんの「稚児桜」を読んでいたが、2020年に読んだこの本に最近ナイスを頂き(#^^#)、どんなんやったかな ぁと気になって再読。やっぱり祇園祭の後祭りの日ともなると、こういう涼し気な妖ものが一番!。暑い!。読みたい本と暑さの為に読めない本とが私の中で競いあっている2023/07/24

一華

46
初読み作家さん(デビュー作)お爺ちゃんが残してくれた浮世絵から絵が消えた…捜し、たどり着いた妖しの宿「うつせみ屋」での不思議なできごと…なかなかに濃厚なお話でした。児童書としてもイケる!『名前はなぁ、この世で最初にもらう贈り物だけど、〈在り方〉を縛る呪いでもあるんだ。名前を自分の力にできるかどうかは、自分次第。自分がどうしたいかによる。どんな自分になりたい?……迷って、失敗して…何度も回り道をしながらゆっくり自分らしい答えを見つければいい。誰も、真剣に生きている人間をとがめはしないよ。』2019/02/28

あこ

21
しをんさんのお父さんがTwitterに書いてらしたので。ちょっとジブリっぽくて好きな世界観。2019/03/29

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