創元推理文庫<br> 退職刑事5

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創元推理文庫
退職刑事5

  • 著者名:都筑道夫【著】
  • 価格 ¥600(本体¥546)
  • 東京創元社(2019/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488434069

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内容説明

父が状況を聞いて事件を再構成する力に、私は幾度舌を巻いたか知れない。硬骨の刑事魂は、退職したところで一向錆びつきはしないのだ。私の現職刑事ぶりが気になって、足繁く団地へ話しに来るのもわかる。しかし「わたしが俳句に凝ったりしたら、お前が困るだろう、事件の解決が長びいて」などと言われると立つ瀬がなくなってしまう……。退職刑事若かりし頃の事件「凧たこあがれ」や、何とも皮肉な結末に問題発言が飛び出す「Xの喜劇」など、8編を収録。国産《安楽椅子探偵小説》定番中の定番として揺るぎない地位を占める、名シリーズ第5集。/【収録作】「落葉の墓」/「凧たこあがれ」/「プールの底」/「五七五ばやり」/「闇汁会」/「遅れた犯行」/「あくまで白」/「Xの喜劇」/解説=津田裕城

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

66
シリーズ第5弾。〔再読〕さすがに5作品目、五郎の妻美恵さんが会話に入ってきたり、退職刑事のシリーズでは珍しい展開の作品も登場してきます。謎解きも少々強引だったり、ユーモアで読ませたりと、安楽椅子探偵の可能性を試す様にも感じます。「読者への挑戦状」は、ミステリー好きとしては必ず在って欲しいものです。しかし安楽椅子探偵の条件を鑑みると、論理的に伏線を読み解き事実を構築し、真実にたどり着くばかりが楽しめるとは言えない。そこには会話のみに於いて描くシステムだからこその、こんな解釈はどうかという緩さが良いと思える。2017/01/12

ミーホ

33
シリーズ5作目。もったいぶってたけど再開。今回は現職さんの奥さんが推理に参加する話が新鮮。全体的に男女間のもつれが動機なのが目立ち、なんだかゴシップ的で私がグッとくるものがなかった~ザンネン。闇鍋がラストも「ふふふ」で良かったかな。解説に西澤さん出てきてうれしかった。さて、ついにラストの6作目へGO!!2016/08/01

ぶんぶん

14
【図書館】退職刑事も五巻目、徐々に謎解きが煩わしくなってきた。 それに論理的な謎解きでは無く、想像の域を出ない謎も増えて来た。 いろいろな解釈法を見つけ出す退職さんが凄いと思うけど、こじつけが入るようになった来たのは考え過ぎか・・・安楽椅子探偵物を続けていくと言うのは、しんどい事だと思う。 ほんとに敬服する。 「Xの喜劇」なんぞは、言葉遊びを楽しんでいる、こういう小説もアリかな?2016/07/11

kochi

6
現職さんの奥さん登場!セリフもあり。2010/11/29

ササキマコト

5
古き良き安楽椅子探偵として楽しませていただきました。言い回しが古くて読みにくい部分もありますが、出版年が出版年ですからね。仕方がない……というか、それはそれで趣きがあって良かったです。2017/03/16

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