創元推理文庫<br> 退職刑事4

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創元推理文庫
退職刑事4

  • 著者名:都筑道夫【著】
  • 価格 ¥600(本体¥546)
  • 東京創元社(2019/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488434052

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内容説明

推理作家の椿正雄さんには、元刑事の父が何かとお世話になっている。ダイイング・メッセージだの殺人予告だの、父の衰えを知らない好奇心を満たすような話の相手も、少なからず務めてくれているらしい。その椿さんがわざわざ一席もうけるという。非番の日を見繕って現職刑事である私まで招ぶからには、魂胆ありと見たが……。現職退職両刑事と推理作家が故人の梗概(ミステリ)を巡って文殊の智慧を絞る「あらなんともな」など、退職刑事の健在ぶりを示す8編を収録。国産《安楽椅子探偵小説》定番中の定番として揺るぎない地位を占める、名シリーズ第4集。/【収録作】「連想試験」/「夢うらない」/「殺人予告」/「あらなんともな」/「転居先不明」/「改造拳銃」/「著者サイン本」/「線香花火」/解説=田中博

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

64
シリーズ第4弾。〔再読〕今回から、現職の刑事である息子が相談をするパターンに加えて、近所の作家先生が事件を持ち込んできます。日本には特に私の世代あたり迄かも知れませんが、外国のモノで身を固めていると、外国かぶれという悪口に成りがちです。しかし外国のモノを取り込み、日本流に作り上げたモノはモダンな感覚と捉えます。私はこのシリーズにどこか懐かしく端的なのに推理と関係ない風情を描き、時間がゆっくり過ぎる正しくモダンを感じ楽しんでいます。「あらなんともな」などで覗ける、作者のミステリーへのこだわりに共感しました。2016/02/25

ミーホ

28
今回は、推理作家の椿正雄が謎を持ち込むパターンが多い。つばきまさお=つづきみちお・・・なのか?謎の魅力としては五郎の刑事ネタの方がときめくけど、作家ネタが活きている「あらなんともな」「著者サイン本」が面白かった。古本屋で入手した本の書き込みから推理~って言うのは他でも読んだことあるけど、ラストのお父さんと椿さんの心遣いの応酬がほっこりする。そして、どちらにもなれないのでお父さんと息子のこういった関係に憧れる。クイーン親子、法月親子などなど。ちなみに子供の頃、銭形警部はルパンのお父さんだと・・・(笑)2016/01/10

25
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2019/09/post-b82af1.html2019/09/26

ぶんぶん

15
【図書館】退職刑事と現職刑事が事件の謎を考える、今回は推理作家の椿正雄氏も混ざり丁々発止のやり取りが・・・ ちょっと、くどいような、お節介のようなやり取りもあるが、取りこぼしの無いようにするのが退職さんのやり方。 「退職刑事 健在なり」をシリーズに加えた第四弾。2016/06/29

kochi

11
今回は、芭蕉の俳句、「なめくじりの奉仕」、「扇屋の釜焼」、線香花火の芸人さん…、ハッ!とすること満載で、「半七捕り物帳」みたい…2010/10/28

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