内容説明
シオーナは不安げな面持ちで、義兄ジェイクの前に座った。16歳のときに母が再婚してから、憧れ続けた義兄だったが、その蜜月は、もう一人の義兄の死で終わってしまった。弟を誘惑し、シオーナが破滅へ導いたと信じ込んだジェイクに、誤解と嘘でねじ曲げられた真実は、決して届かない――蔑みに歪んだ瞳で、苦々しげにジェイクは切り出した。「誘惑する小悪魔め。だが、それも終わりだ。僕は結婚する」とりつく島もない突然の縁談に、シオーナは一瞬息をのみ……捨てきれないジェイクへの想いが砕け散るのをただ感じていた。
感想・レビュー
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母親の再婚で義兄になったヒーローに憧れていたヒロイン。火事で亡くなった弟がすっからかんだったのは、ヒロインが弟を誘惑して金品をせびり取った強欲女だからだと決めつけるヒーローの頭の中が謎。弟に金がないからってなんでそうなる?最初から最後までずっと怒ってなじってる。ヒロインは弟と約束したからとだんまりを決め込む(弟は薬物依存で破産寸前だった)。妹の後見人争いに勝つために、ヒーローは愛してもいない女性(しかも他の男の子を妊娠)と結婚までする気になってる。誤解が解けて愛を確認して終わり。きゅんきゅんしなかった。2019/06/24