内容説明
たった一本のロウソクを駆使し、物質とその燃焼の不思議を興味深く説き明かす、物理学者・ファラデー。1860年におこなわれたクリスマス講演筆記ながら、精妙な自然の営みを語って、今日なお新鮮である。京都大学科学史の博雅による、各種文献を参照した、最も忠実明快に訳出された決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
35
本書は英国王立研究所で少年少女のための実験講演を基に編纂された。化学的見地から、判りやすい言葉で読者にも語り掛けてくる。実験の様子を描いた挿絵もシンプルで判りやすい。ロウソクの燃焼で水素と空気中の酸素が化合して水が生み出されていることに、恥ずかしながら驚いてしまった。自然科学が発展していく中、市井の科学愛好家が後世に名を残す科学者となったファラデー。現代の中高生なら教科書で習う常識的な内容だが、元素の発見や検証のための薬品類も含め、先人の不断の努力の賜なのだと再認識させてもらった。2017/07/26
nakmas
10
Readerで。 ロウソクでこれだけ話せて、 さらには人間の身体の構造まで。 細部までの理解には、繰り返しが必要です。2020/08/20
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