内容説明
世界の金融市場を舞台に、「神の支配する確率」との孤独な戦いをくりひろげる野望にとり憑かれた、男たちの栄光と挫折。ハイテク機器を駆使し、地球上に張りめぐらされた情報ネットワークを通じて、ビジネスをする。ディーリングルームで目のあたりにした光景は、まさに、高度資本主義の最前線のように映った。苛烈なるマネー戦争を徹底取材!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
93
他の方も書かれていますが、黒木亮さんの本で2回ばかり引用されていたので手に取って読んだ本です。いまから考えると若い人にはわからないのしょうが、ディーリング(株や通貨の売買)は個人が行っていたのがよく理解できると思います。個人の判断力・能力がものをいった時代です。ですからここにも書かれているように大学の時はインド哲学を専攻していた人間が天才的なディーラーとなったりします。この本の最後に書かれている日本のメガバンクの例はある意味悲劇ですね。損失を出したから権限違反となり、その反対の時はどうなるのでしょうね。2023/10/18
shokenmori
1
黒木亮のエッセーで紹介されていた本。元第一勧銀の為替ディーラーの無念の死と、銀行の為替ディーラーのインタビューを綴ったドキュメント。ジャパンマネーが世界を席巻したバブル期の為替ディーリングの様子が良く分かる。2019/05/08
puapua
1
何かの雑誌で黒木亮さんが勧められていたため、面白そうだったから読んでみた。舞台はバブル期の金融機関で、円が強くなる中、国際化が進む中で新たなビジネスチャンスに奮闘する様が描かれている。今では当たり前のように行われている為替のディーリングについても、その社会的意義ややりがい等、本質的な部分を探求する姿勢は考えさせられるものがあった。円の国際化が急速に進む中で、日本人がどう考え、どう行動したのか等々今読んでも十分面白かった。2015/11/04
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