緋の記憶

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緋の記憶

  • 著者名:仁木悦子【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2019/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061830509

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内容説明

明かるい秋の日ざしの中、ふらりと立ち寄った画廊で見かけた1枚の絵は、日本海で起こった恐るべき殺人事件の謎を秘めていた(「暗緑の時代」)。東京の高田馬場にオフィスを構える名探偵、ご存じ三影潤が解き明かす多彩なミステリー。ほかに、富豪の美少女が夢に見た赤い花の謎を解く表題作、「アイボリーの手帖」、「沈丁花の家」など短篇推理5篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yu。

22
二十歳そこそこの大学生“仁木兄妹”や大切な人のピンチに立ち上がる“子供たち”という、ユーモアを取り入れた素人探偵の活躍が描かれるそれらとはちょいと毛色の違う三十代半ばの探偵“三影 潤”の活躍が描かれる大人テイストな六話の連作短編集。。お気に入りは、ある一枚の絵に隠された犯罪ドラマに魅せられる「暗緑の時代」。資産家の主を殺したのはいったい誰か‥ 本格的な推理が楽しめる「沈丁花の家」。2018/05/13

kinshirinshi

15
「私の名は三影潤。三十代半ばの独身男。ここ高田馬場にあるマンションの一隅に、友人と二人で小さな探偵事務所をもっている」――仁木悦子さんが描くハードボイルド探偵・三影潤は、一見クールだが、事件にぶつかると真実を追求しないではいられない熱い一面を秘めている。そんな彼の活躍を描いた短編を六編収録。どれもかなりビターな味わいだ。私立探偵らしく調査方法は地味だが、謎の緒が見つかる(本人いわく「寄木細工の最初の一片がはずれる」)瞬間の高揚感を、この探偵とともに味わうのは悪くない。2022/02/13

Narumi

4
三影潤ものの短編集。巻頭の「暗緑の時代」は富山県が一部、舞台になっています。『穴』の「山のふところに」の登場人物も、言葉の感じや「裏日本観光開発」という名前から同じような場所が舞台と考えられますが、仁木悦子に関する話をネットで見ても彼女が日本海の地域とかかわりがあったような記述は見当たりません。細かいことですが、ちょっと気になります。2019/03/19

kanamori

0
☆☆☆2010/10/18

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