講談社文芸文庫<br> 単線の駅

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講談社文芸文庫
単線の駅

  • 著者名:尾崎一雄【著】
  • 価格 ¥1,463(本体¥1,330)
  • 講談社(2019/02発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
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  • ISBN:9784062900270

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内容説明

昭和50年、野間文芸賞を受賞した回想記『あの日この日』に収めることのできなかった、とっておきのエピソードをまとめた「こぼれ話」を中心に、小田原・下曾我の自宅周辺の草木の観察から、公害問題や文明観への言及、また、尾崎士郎、檀一雄、浅見淵、大岡昇平、木山捷平ら文学者の思い出など、随筆57篇を収録。身近な自然を愛し、老いの日々を淡々と生きる著者晩年の、深い人生観照にもとづく滋味深い一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

10
★★★★☆(岩波文庫の暢気眼鏡・虫のいろいろ他13篇を読んで、尾崎一雄に興味を持ち、主に晩年の随筆を中心に取り纏めた本書を読む。尾崎氏の身近に存在する自然(植物や生物)に対する思い。筆者を取り巻く友人・知人たち・・。井伏鱒二、丹羽文雄、浅見淵、尾崎士郎、牧野信一、三好達治、大岡昌平、壇一雄、木山捷平ほか・・・そして師、志賀直哉。井伏、丹羽、浅見、士郎、牧野は著者と同じく早稲田出身。随筆には太宰、安吾の名前も少しだけ顔を出す。尾崎一雄の小説や人間性の魅力の原点が垣間見れる収穫の一冊だった。) 2012/10/30

小谷野敦

3
「あの日この日」で二度目の野間文芸賞をとるころ、あちこちに書いた随筆をまとめたもので、まあそれほど面白いものではない。「あの日この日」での記憶違いについての文章がちょっと面白い2023/10/02

utataneneko

3
日常生活や身近な自然をつづったものから文壇の話題、文明批評まで。いろんなエッセイを読むことができました。2008/12/25

六波羅

2
故郷の田舎で隠遁性格を送る男の随筆集。日常の些細なことを飄々と綴る。と思えば、人類の未来を真剣に憂う。面白いおっさんだ。面白いといえば、同じ作者の暢気眼鏡という芥川賞受賞作にでてくる、作者の妻が一風変わっているので興味ある人は読んでみるといい。

寺基千里

1
普段触れない作品だからこそ、若干の抵抗はあったけれど、いざ読み進めると柔らかく読みやすい文体なので、案外サラッと楽しめた。小田原を拠点に自然を見守る目線が印象的だった。 何となくだけど、以前に読んだ岡潔と似ているように感じる部分もある。発展するテクノロジーに対して、自然は自然のままで良いのだという視点が共通しているように読めた。 文学界に関する知識がもう少しあれば、当時の作家同士の交友関係が分かって、より楽しめたのかなとも思う。2021/06/26

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