内容説明
中世に滅んだ虫倉山(長野市)の夷民族を探索し縄文文化を探る。
近年DNAの研究が進み、縄文時代の人々がアイヌ系の人々であったことが判明しました。本書は長野県の北部に中世まで暮らしていた夷(えびす)の人々に視点を当て、言葉(方言)、地名、郷土料理、伝承などを総合的にとらえ、大姥伝説や鬼女伝説との関わり、中世の修験道の影響などを整理し、今日に残る縄文時代の文化を浮かびあがらせたものである。アイヌ語をキーワードにしたことで、所在地が不明であった「赤生郷」が「小川郷」であることを解きあかすなど、隠れていた縄文文化が新たな光をもって描きだされている。
【著者】
神谷真
昭和18年、長野県小川村に生まれる。法政大学卒。元神奈川県立図書館長、アイヌ語による地名解読を通じて縄文文化を研究。現在、中世に滅んだ長野市中条の虫倉山麓の夷一族の痕跡を探索し、その民俗を研究している。著書『信州鎌倉一族千年の歩み』『お焼きとおぶっこみと「からかさ石」の里』『空蝉の旅立ち(「猫の寄り合い」)』『解き明かされた明された謎の縄文地名』。
目次
はじめに=現代に続く縄文文化
第一章 虫倉山の縄文(夷)人
第二章 虫倉山南山麓の縄文遺跡と生活
第三章 地域文化の保存
第四章 小川村の三大古族
第五章 大姥伝説と縄文神社
第六章 虫倉山麓の難解地名
第七章 北信五山と虫倉山麓の縄文地名
あとがき
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