中公文庫<br> 日本の星 星の方言集

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中公文庫
日本の星 星の方言集

  • 著者名:野尻抱影【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 中央公論新社(2019/02発売)
  • 中央公論新社 GW特大フェア ポイント40倍!(~5/12)
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  • ISBN:9784122066724

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内容説明

星の文人・野尻抱影が三十余年の歳月をかけ蒐集した、星の和名七百種の集大成。各地に埋もれた星の方言をまとめ、四季の夜空をいろどる星の生い立ちを、農山漁村に生きてきた人々の生活のなかに探る。日本の夜空に輝く珠玉の星名が、該博な知識と透徹した詩人の直観力とをもって紡がれていく。
〈解説〉石田五郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うた

9
ギリシア神話の洋名とは違って、和名はなんとも素朴で生活に結びついたものが多い。さそり座は魚釣り星、カシオペアは錨星、カラス座は帆掛け星。星の随筆というよりも収集家の楽しみここに極まれりという一冊。私的には漁師関係で能登由来のものが多くて嬉しい。2022/04/14

かもすぱ

9
日本各地で集めた星の呼び方の解説集。ほぼ事典。天文民俗学者である野尻抱影の集大成と言っていいのではないでしょうか。海の人々には海の、山の人々には山の生活に密着した星々の呼び名があって、本当に身近で欠かせない「目星」だったのだろう。2019/11/26

おりひら

3
本格的に星の和名を収集した1冊。各地に伝わる星の名前だけでなく、古典などに出る星の名前をも収録されている。日本人でありながら、星の和名は、なかなか馴染みがない。単純に星の名前を知るだけでも面白いが、その星をその土地の人々がどう見ていたのかを想像するのも、また面白いと思った。2021/01/16

高槻

3
北斗和名の一つ【ななつぼし】の項で紹介されていた「北にすむ七つの星ぞくるとあくと めかれず君を猶守るなる(宗良親王 寄星祝)」がロマンチックで良いと思った。 オリオン座の三つ星が島原地方で【ヨコゼキ】さんと呼ばれることがあるとわかったが、どうしてヨコゼキさんなのか?と謎になっていたというエピソードが面白かった。結果、原意が有明海でエビを漁獲するための刺し網から来ているのではないかとわかり、その情報を著者に提供した人が「夜、網を海中で操作しますと、夜光虫や、エビが美しく輝いて青白いボーッとした光を放つのが、2020/09/13

もんしろちょー

2
星座って、形と呼び名がしっくり来なくて覚えられないけれど、この本に出てきた星の名は、サソリ座は魚釣星、カシオペアは錨星と、ひと目見て納得する名前もあってこちらの方が身近に感じる。 星は昔から農作や漁の作業の目安として使われていたから、それに因む名前が多いというのは、時計もカレンダーも無い時代があった、と言うあたり前のことを認識させられて面白かった。 星の名前をあまり知らないから、イメージできない話が多かったのが惜しかった。2021/12/11

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