内容説明
斎(いつき)乱之介は料理茶屋の板前に身をやつしながら、養父を刑死へと追いやった目付の鳥居耀蔵への復讐を胸に秘めていた。料理茶屋自体が天保世直党の隠れ蓑でもあった。隠密廻り方同心が読売屋を使嗾して執拗に乱之介の出自を探っていた。その秘密が、陸奥笠原家のお家騒動に絡む意外な事実とともに明らかになったとき、新たな敵が牙を剥いて乱之介たちに襲いかかった。長篇時代剣戟。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
81
疾風の義賊3作目《完》《新装版》2019.02発行。字の大きさは…小。斎乱之介は、陸奥の大藩笠原家の先々代藩主・斉広の側室・お濃さまの子・真之丞であった。笠原家の御側用人桧垣鉄舟の私兵雷電組が乱之介を襲う、乱之介と代助、羊太の兄弟と惣吉、三和の5人で雷電組を討ちとる。笠原家では、桧垣鉄舟が討たれ、若者らの青葉会が藩政を掌握するが考え方は変わらないようだ。ただ政権が変わっただけのようだ、この政変で血を流した人達の思いはどこへ行ったのか。この物語は、物悲しかったが最後に乱之介の手紙で少し笑顔になります。2019/10/21
ニッキー
6
初めて、この作家のあとがきなるものを読んだ。 この作家は好きだ。 珍しく3巻で終わってしまったが、中身は濃いものだった。当初、悲しさが漂っていると感じだが、最後は痛快な終わりとなった。 御用牙もそうだが、鳥居耀蔵と言う悪が居てヒーローが生まれる。斎乱之介がヒーローかどうか分からないが、天保世直党は爽やかな集団だった。 ますますこの作家が好きになった。2019/03/12
kazukitti
3
感じ的には、第一巻の流れからラスボス鳥居とのバトルて感じだったけど、2巻から貴種流離譚の様相を帯びてきて、長くバトル出来るならともかく、ココでシリーズ完結というオーダーが編集部から入って舵を全面的にソッチに「後出しじゃんけんw」で切り替えたって感じがしなくもないけど、さっぱりとまとまっていてよかったと思う。ラスボス殲滅ルート選んでも、このクソヤロウは殺せないし考え方を改めるなんてこともしないのが史実に歴然としてるので、2020/06/24
-
- 電子書籍
- 武道独尊【タテヨミ】第61話 picc…
-
- 電子書籍
- WaiWaiTHAILAND [ワイワ…
-
- 電子書籍
- 僕たちの生きた理由 (3)
-
- 電子書籍
- 生産と分配の理論
-
- 電子書籍
- 異形人おに若丸 4 ヤングジャンプコミ…