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内容説明
東京の風景を一変させた六本木ヒルズの生みの親、「森ビル」総帥が、「都市論」から、再開発での地権者との交渉までを初めて語る。世界レベルの空間造りを目指した元文学青年の「都市の論理」が、愛する東京を変え、海を越える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめタンク
10
森ビルが手がけた代表的な再開発と言えば、あの「六本木ヒルズ」だろう。開業は2003年だが、GoogleやGREEなど時代を先どる企業が入居している。(ライブドア事件の時はイメージが低下したが)。この本はそんな「六本木ヒルズ」や「表山道ヒルズ」の再開発秘話が紹介されている。IT業界はドックイヤーでどんどん進化していく、半導体はムーアの法則のようにあっという間に技術は進歩してゆく。しかし、都市の最開発は違う。そには人が住み社会がある。2012/05/18
小鈴
5
デベロッパーは交渉人である。都市論を語る前にデベの声を聞け!日本の都市再開発案件1号のアークヒルズの章の地権者とのやり取りは手に汗握る。決して企業利益の追及だけでは達成できない何かを感じるはずだ。戦後東京の都市開発史を簡単に知ることもできる。もちろん森都市論も聞けます(それが一番のキモw)。 2009/10/27
もと
3
再開発は革命だ!という言葉がとても印象的だった。20年にも渡って1つの目標を貫き通すのは、並大抵のことではない。最後は人の想いが心を動かすんだなと思いました。2023/06/21
Keita Haga
3
森ビルの街づくりへのこだわりの過去・現在・未来が詰まった一冊だった。特に、地権者と粘り強く交渉し一緒に街をつくる姿勢や、「東京の発展はアジアの諸地域に比べてわずかなリードしかない」「輝きを増すアジア地域の一員として、東京は何ができるか考えなくてはならない」という内容は胸に響いた。批判もあるが、泥臭く地域に入り込み、ハード・ソフト両面で内外にインパクトを与え続けている開発の手法は、やはり目を見張るものがあると感じた。2015/08/25
A
3
災害時に「逃げ出す街」から「逃げ込む街」への転換とか、森ビルが街メディアを一元的に管理する「ヒルズジャック」とか、文化都市というコンセプトを視覚化するために最上階に美術館を置いたりとか、六本木ヒルズは面白いコンセプトで設計されているのだけど、でもそのコンセプト実現の裏には、住民との対話や交渉など物凄い苦労があって、ディベロッパーは都市計画への情熱やどろ臭さ、忍耐力がないと、とてもじゃないけどやっていけないというのがひしひしと伝わってきた。本書を読んで、ディベロッパーに対して少し親近感が湧いてきた。2015/04/27