岩波ジュニア新書<br> 保健室の恋バナ+α

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岩波ジュニア新書
保健室の恋バナ+α

  • 著者名:金子由美子
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 岩波書店(2019/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005008278

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内容説明

「カレシができた!」「彼女にふられた!」「エッチはOK?」.思春期の恋バナはウキウキ以上に,とまどいも多い.10代の「性と愛」,そして「ココロとカラダ」はどうあるべきか.いい関係を保つにはどうしたらいいのか.保健室で長年,中学生と向き合ってきた著者が十人十色の恋バナのエピソードをふまえてあなたの悩みに答えます.

目次

目  次

 序章 子ども+おとな=「ことな」たちへ
    「ことな」たちへ/ 「ココ・カラ塾」
 1章 好きってなぁに?
   恋愛に学習なんて必要なの?/そもそも恋愛って??/思春期の恋愛ファーストステージ/二股ってどうよ?/浮気は男の甲斐性か?/掲示板☆ジェラシーあれこれ/寝ても覚めても──女子バージョン/告白──男子バージョン/リア充って…/中坊語辞典/ 「別れちゃえば」/初期設定の間違い──尽くすって??/掲示板☆「“好きな人”なんていないよぉ…」
 2章 リアル恋愛模様
   古くて新しいテーマ「友情と恋愛」/メラメラ・ジェラシー/キラキラ・ジェラシー/掲示板☆「モテ」の条件って?/同性愛かもしれない?/恋のピエロ/セクシュアルマイノリティって?/カミングアウト/からだの性、こころの性、「好き」になる性/掲示板☆lgbt当事者の声/失恋をステップに/トラブルのない恋愛なんてありえない
 3章 自己肯定は、カラダからだって
   ココロとカラダのリニューアル工事中/カラダの変化を楽しんじゃえ!/ココ・カラ塾☆男の子編/ココ・カラ塾☆女の子編/服装チェックなんて、やめてよ/三種の神器、カラー・ピアス・カラコン/おしゃれはつま先から/男の子だって、ニオイに悩んでいる…/爽やかな汗/ココ・カラ塾☆女の子のニオイの話/測定なんて、やんないで!/からだって素敵!/ダイエットは止まらない/からだの自己肯定感って?/整形したいって、ホント?/ワークシートから見えてきた/“男らしく”って言われても/やっかいなジェンダーバイアス/男らしさの呪縛/その子らしさ
 4章 恋愛と性の危機
   デートdv/デートdvの防止レッスン/dvのうた ゆみティ作詞/性の情報源/掲示板☆思春期のモヤモヤ、イイタイホーダイ/危ないサイト/掲示板☆危ないバイト/性ビジネス/望まない妊娠/自虐ネタ/スクールセクハラ
 5章 愛のかたちはいろいろ
   人生テープ/剥がした写真/シングルマザーの貧困/掲示板☆「親のようになるのかな…」+アドバイス/母、子、祖父、祖母、孫、父、娘/ねじれた関係性/生き方のモデル探し/家庭内ホームレス/転入生デビュー/ 「響感」カウンセリング/ 「性」と「生」と「政」はつながっている
   あとがき
   相談窓口

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブルーツ・リー

4
まあ…まだ中学生だからね…。性的逸脱も、この程度で済んでいるけれど、高校生になったら、こんなもんじゃ済まないし、保健室の先生が何か言った所で、聞く耳も持たないんじゃないかな、と思った。 この事例たちは、割と、素直な感じの子が多くて、今の子はこうなのか?とも思ったが、実際にはこう簡単に行くケースばかりではないだろうし、上手く行ったケースが主に載っているか、と思った。 性的な話ばかりではなくて、子供の貧困にもフォーカスし、最終的には、それを支える立場を目指しましょう。と結論している所が、素晴らしいと思った。2021/10/11

aya

4
おそらくここまでことはうまく進んだ例は、ほんの一部なのだろうという思いがあり、複雑さを感じたのは事実。 自分の中学校の環境は恵まれていた。そう思いながら過ごせた自分が、高校では不登校になったので決して他人ごとではない。身近にある、ナイーブな事情について語られないこと、また繊細な問題にまで踏み込める教師の労働環境が整っていないことなどが問題だと考えました。2018/12/20

はの

3
本当に様々な家庭環境に悩む子どもたちを、こうやって受け止めてくれる場所があったら、生きる希望や道しるべになるだろうな。子どもたちも、どうしたらいいのか分からなくて苦しい。でも、大人だってどうしたらいいのか悩んでいるのかな。だからといって子どもを傷つけていいわけじゃない。学校に、地域に、こんな場所があったらいいのに。でも、受け止める人の家庭が心配になるけど。2016/12/11

Annette2

2
恋愛や友人・家族関係、自身の性や身体といった、中学生が直面する様々な悩みを、養護教員が取り上げた本。当事者である中高生向けの本として書かれているが、大人にとっても、偏見や自身の経験・常識に基づいた決め付けを廃し、筆者のように子供の悩みに真摯に寄り添える人間になるための契機になり得る良い本だと思う。もっともそのためには、大人がまず人として成熟する必要がのだろうが……。取り上げられる中学生の恋愛トラブルには、「大人顔負け」と思ってしまうものもあるが、それは本当は逆で、大人が子供レベルということだろうから。2018/10/21

Hachi_bee

2
大変興味深く読むことができた。中学校、高等学校の学級文庫(なんてものがあるのか?)にあったらいいと思った……が、手に取るのも恥ずかしがるかも。職員室で先生方が読むのがいいかな。で、こそこそっと、気になる生徒に話をしたり、紹介したり。2018/08/25

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