岩波新書<br> アナキズム一丸となってバラバラに生きろ

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岩波新書
アナキズム一丸となってバラバラに生きろ

  • 著者名:栗原康
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 岩波書店(2019/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004317456

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内容説明

火のついた猿,火のついた猿になれ! どんな支配もいらない.はじめから,やっちゃいけないことなんてない.書いちゃいけないこともない.何ものにも縛られるな.目的にも,自由にも,アナキズムにも縛られるな.歌い,叫ぶ,アナキストの精神.根源的な問いと最新の知見が,アナーキーな文体で炸裂する.合理性の錯乱へようこそ.

目次

目  次

 序 章 アナキズムってなんですか?
   手に負えない/やることなすこと根拠なし はじまりのない生をいきていきたい/ビラをまいたら、クソしてねやがれ/この酔い心地だけは
 第1章 自然とは暴動である──エコ・アナキズムの巻
   風がかたりかける、うまい、うますぎる/野蛮人は気まぐれだ ついでに、おいらはおっちょこちょい/われわれの任務は、「人間化された自然」をぶちこわすことなのでございます/アントロポセン時代の統治 プリウスにのれば、温暖化は解決できる?/エコ、エコってうるせえんだよ/プリウスか、それとも暴動か
 第2章 ファック・ザ・ワールド──アナルコ・キャピタリズムの巻
   権力の暴走はアナーキー?/おまえはおまえの踊りをおどっているか? ──ブラックブロックの精神/あなたもわたしもロケットボーイ サイバネティクスはファシズムの土台である/クリエイティブはぶちこわせなのでございます/棍棒の哲学 ──ベトナム反戦直接行動委員会の思想
 第3章 やられなくてもやりかえせ──アナルコ・サンディカリズムの巻
   人間のもっともたいせつな自由は、自分の自由すらぶちこわすことができる自由である/はたらかないで、たらふく食べたい/自分をなめるな、人間をなめるな 信じてくれとことばをはなつまえに、信じきれる自分を愛してやれ/はたらいたら、鉄拳制裁!?/労働運動は気分である/一丸となってバラバラに生きろ/ようこそ、ファイトクラブへ
 第4章 われわれは圧倒的にまちがえる──アナルコ・フェミニズムの巻
   弱者は死ぬんだよォーーーッ!!!/だまってトイレをつまらせろ/結婚制度なんていらねえんだよ! あんちくしょうけっとばし、トンズラしようか/エマ・ゴールドマン、モストをムチうつ/戦争をするというならば、子どもはうまない、ゼロ子ども宣言!/ダンスもできない革命ならば、そんな革命はいらない/不逞じゃねえよ、太えだよ/ひとつになっても、ひとつになれないよ
 第5章 あらゆる相互扶助は犯罪である──アナルコ・コミュニズムの巻
   東京のバカヤロー!/きみのゲロを食べたい/無政府は事実だ/コミュニズムを暴走させろ/ここが新天地じゃなかったら、どこにも新天地なんてないんだよ/アナーキーをまきちらせ コミュニズムを生きてゆきたい
   おわりに
   主要参考文献一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

96
黒いカバー装丁で文体は自由奔放。本当に最近の岩波新書は攻めているな~!!考え過ぎて自らを縛るより、行動あるのみ。自由に行動できるという自由を堪能しろ。それは「常に自分を律しないと自分が駄目になる!」という考えがグルグルと廻るが、結局は徹底できずに「自分は口先だけの偽善者だ」と自己嫌悪する私にとっては、真逆の考えでした。こういう人もいるんだな。そして「人を思い通りにさせたい人はアナーキーではない」、「弱者は闘わないと死ぬ」にドキリ。『キャリバンと魔女』やエマ・ゴールドマン著作を読みたくなりました。2019/01/25

harass

90
ずっと追っていたこの著者がついに岩波新書から本をだすのかと感慨深い。無勝手流の文体で突っ走る、アナキズムのエッセイ。なにものにも縛られないアナーキーとはなにかを実に軽く語るアジビラ。ロマン主義そのものであり、批判するのはたやすいのだが、古く根源的な思想であり、それゆえに完全否定できない魅力があるのはたしか。文体と語られる内容の調和に驚く。手に入りやすいので一家に一冊。良書。2019/01/07

たくろうそっくりおじさん・寺

83
黒い岩波新書だと話題の本書。パラパラとめくって字面を眺めると、ひらがなカタカナだらけで、中身は椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』ではないのかと疑うほどであるが、これは良い本である。私は著者と違い暴動なんて嫌いだし、長渕剛も嫌いだ。栗原康の本は以前にも読んだ事はあるが、文章も軽薄に過ぎる気もする。しかしこの読みやすい文章に誘われて読み進めると、「そのとおり!」と相槌を打ち、嬉しくて著者をメシに誘いたいような気持ちにさせられる。きっとアナキズムというのは、「かくあらねば」を越えてゆくものだと思う。実にお薦め。2019/01/03

ロア

47
あああ面白かったー!なんだかもう微笑ましくて、すごくバカで呆れて笑っちゃう(良い意味で!)苦笑の連続(褒めてる!)。とりあえず、野枝ちゃんの育児スキルの高さには爆笑(*≧艸≦)講義のような独り言のような、栗原さんのこの独特の踊るような文体は、アナキズムに対して深い知識と洞察があるからこそ書けるのだと思います。私は好きだなぁ!(∩^ω^∩)2019/03/08

tsu55

45
アジる、煽る、ハチャメチャにはじけた文章。 「やりたいことしかやりたくない」という著者にしてみれば、岩波だから高尚な文章を書かなければならないとなったら、全然自由じゃなくなってしまう。そんなの嫌だ。ということで、こういう文章になるのだろうか。 しかし、著者のノリに波長を合わせて、或いは反発しながら読みすすめるうちになんとなくアナキズムのアウトラインが見えてきたような気がする。 捉えどころがなくて解りにくく感じていたアナキズムというというものが、少し身近に感じられるようになった気がする。2018/12/06

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