岩波文庫<br> 戦争論 中

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

岩波文庫
戦争論 中

  • 著者名:クラウゼヴィッツ/篠田英雄
  • 価格 ¥1,254(本体¥1,140)
  • 岩波書店(2019/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784003411520

ファイル: /

内容説明

ナポレオン一世により本質的な変貌をとげた戦争形態たる国民戦争を精密に分析して,近代戦争の特質を明らかにした戦争哲学である.なお,戦史の理論的問題に正しい視点を提示し,戦争と政治・戦争の原型・戦争の本性を明らかにする.軍事専門家のみならず,エンゲルス,レーニンなどにも多くの影響を与えた.

目次

目  次

 第四篇 戦  闘

 第一章 概 観

 第二章 近代の会戦の性格

 第三章 戦闘一般について

 第四章 戦闘一般について(続き)

 第五章 戦闘の意義について

 第六章 戦闘の持続時間

 第七章 戦闘における勝敗の決定

 第八章 戦闘に対する彼我双方の同意

 第九章 本 戦

 第一〇章 本 戦(続き・一)

 第一一章 本 戦(続き・二)

 第一二章 戦勝を利用するための戦略的手段

 第一三章 敗戦後の退却

 第一四章 夜間戦闘

 第五篇 戦 闘 力

 第一章 概 観

 第二章 戦場、軍、戦役

 第三章 彼我双方の兵力の比率

 第四章 軍における兵種の比率

 第五章 軍の戦闘序列

 第六章 軍の一般的配備

 第七章 前衛と前哨

 第八章 先進部隊の動作

 第九章 野 営

 第一〇章 行 軍

 第一一章 行 軍(続き・一)

 第一二章 行 軍(続き・二)

 第一三章 舎 営

 第一四章 給 養

 第一五章 策 源

 第一六章 連絡線

 第一七章 土地と地形

 第一八章 制 高

 第六篇 防  御

 第一章 攻撃と防御

 第二章 攻撃と防御とは戦術においてどのように関係するか

 第三章 攻撃と防御とは戦略においてどのように関係するか

 第四章 攻撃の求心性と防御の離心性

 第五章 戦略的防御の性格

 第六章 防御手段の規模

 第七章 攻撃と防御との相互作用

 第八章 諸種の抵抗方式

 第九章 防御的会戦

 第一〇章 要 塞

 第一一章 要 塞(続き)

 第一二章 防御陣地

 第一三章 堅陣地と設堡陣地

 第一四章 側面陣地

 第一五章 山地防御

 第一六章 山地防御(続き・一)

 第一七章 山地防御(続き・二)

 第一八章 河川防御

 第一九章 河川防御(続き)

 第二〇章 a 沼沢地防御

 b 氾濫

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

9
やはりドイツ人というのはきめ細かな分析が好きですね。中公新書の戦略論の名著の本を読んだのでクラウゼヴィッツを早く読もうとエンジンをかけています。それにしても、実際の例があるところは読みやすいのですが、理論になるとやはりスピードが落ちます。2013/10/25

isao_key

6
中巻は戦闘、戦闘力、防御と戦争における戦い方が実に詳細に述べられている。何の戦いでナポレオンがとった戦術だったなどが解説されている。本書において参考とした文献はなく、自身のアイデアで書かれたというが、これほど細かい戦術までに気を配って分析できる戦術家は現代においても稀有な存在であろう。そのマニアックさは半端でない。まさに戦争の実践マニュアルである。記述は敗走の仕方にまで及んでいる。防御の概念とは「拒止」にあり、防御の特徴は攻撃を「待ち受ける」ことだという。現代においてもなお色あせていない戦術論である。2013/06/20

しいかあ

6
疲れた。著者は「侵略者は常に平和を愛好する」と述べる。侵略者にとって戦争なしに他国を侵略でればそれ以上のことはないからだ。しかし防御者はそれを許せないからこそ戦争を欲せざるを得ず、従ってまた常に奇襲に備えて戦争の準備をしていなければならないと説明する。そして列強によるポーランド分割を取り上げ、この原因をポーランドが防衛力を持たなかったためであり、分割に反対していた諸国でさえ、そのような国を他国の介入から守り続けることは不可能だったと解説する。このことは現代の我々にとっても重要な示唆を含んでいるだろう。2010/02/05

あかつや

5
この巻ではより具体的な戦争行動について論じられる。いちいちの事例もついてその状況を思い浮かべやすいんだけど、具体的になればなるほど、これ覚えてどうすんだっていうモヤっとした思いがわいてくる。今の日本でこれをそのまま活用するわけにもいかんしな。それでも教訓というか、オッと思う所はあった。防御の重要性を述べた部分で、防御ってのはその後の反撃に結び付けなければ意味がないんだ、と。これは私の好きな個人的闘争でも同じ。防御のための防御なんてありえないもんなあ。殴られっぱなしじゃいかに守りが堅くてもいつか力尽きる。2022/03/24

flat

5
上巻よりも内容は具体的なものが書かれているように感じました。中でもやはり防御について紙数が割かれており、戦争とは如何に負けないかが重要なのかもしれない等と考えた。実際に攻めるよりも防御の方が優位になる傾向が強く。それは現代に於いても変わる事はなく圧倒的な力の差があるか余程の大義名分が無ければ国家間での戦争は起こらない。言い換えれば実際に戦争まで事態が進むことを食い止めるという事も含めて防御とするなら、案外にクラウセヴィッツの考えは現代も受け継がれ続けているのかもしれない。2017/04/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/427250
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数3件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす