メアリ・ポピンズ

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メアリ・ポピンズ

  • ISBN:9784255010960

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内容説明

空から風にのってやってきた、メアリ・ポピンズと不思議な世界へ。
安野光雅が描く、美しい絵の中へ遊びにゆきます。

ある日、ロンドンの美しい桜通りに住むバンクス家に、こうもり傘を差した乳母、メアリ・ポピンズが東風にのって現れます。彼女がやってきてから、子どもたちは大喜び。指をぱちんと鳴らすと、魔法がかかったように散らかった部屋が片づき、不思議な鞄からは何で<bも出てきます。大道芸人の描く絵の中に入って遊んだり、空中に浮いたままお茶会を楽しんだり……。
日常の風景から、いつの間にか不思議な世界に入り、ひとしきり楽しむと、また当たり前の世界に戻る、空想物語の名作。
詩人・岸田衿子による軽やかな日本語訳と純粋な語感は、時を経ても色褪せず、安野光雅のあたたかく、ユーモアに彩られる空想あふれる絵は、心躍る世界を、そっと閉じ込めて思い出させてくれます。


著者について
作:トラバース(P.L. Travers)
イギリスの児童文学作家。本名はヘレン・リンドン・ゴフ(Helen Lyndon Goff)。1899年、オーストラリアに生まれる。1924年、25歳の時にイギリスへ移住し詩人としてデビュー。その後、児童向けの小説や詩を多数発表。1977年、大英帝国勲章受勲。

訳:岸田衿子(きしだ えりこ)
1929年、東京に生まれる。詩人・童話作家。岸田國士を父に持ち、妹は女優の岸田今日子。東京芸術大学油絵科を卒業。詩集に『忘れた秋』『あかるい日の歌』『いそがなくてもいいんだよ』。絵本、童話に『かばくん』『帰ってきたきつね』『プッポコとペッポコ』シリーズ。童詩集に『木いちごつみ』『かぞえうたの本』『へんなかくれんぼ』『森のはるなつあきふゆ』。エッセイ集に『風にいろつけたひとだれ』『草色の切符を買って』。翻訳にアーノルド・ローベル『どろんここぶた』などがある。

絵:安野光雅(あんの みつまさ)
1926年、島根県津和野町に生まれる。BIB金のリンゴ賞(チェコスロバキア)、国際アンデルセン賞などを受賞。1988年紫綬褒章、2008年菊池寛賞、他を受賞。2012年、文化功労者に選ばれる。主な著作に『ふしぎなえ』「『旅の絵本』シリーズ(全9巻)」(福音館書店)、『本を読む』(山川出版社)、『小さな家のローラ』『赤毛のアン』『あしながおじさん』(小社刊)などがある。2001年、津和野町に「安野光雅美術館」、
2017年、京丹後市の和久傳の森に「森の中の家 安野光雅館」が開館。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

92
私がディズニー映画で一番、好きなのが『メリー・ポピンズ』(1964年)。しかし、「帰ってきた」版は既読だけど、肝心の原作は未読でしたが、ようやく、読めました^^;バートの描いた絵に入る場面は個人的に名シーンとしか言えない!確かに人の心にある世界は皆、個性的で豊醇で素晴らしい。星のマイアちゃんのプレゼント探しもワクワクします。しかし、言葉で縛られないからこそ、全ての「声」を聞ける双子ちゃん達をからかっていたムクドリがもう、一緒にお喋りが出来なくなった事を理解し、内心は寂しくてしょうがない姿に胸を打たれる。2019/04/07

優希

54
空からやってきたお手伝いさんが見せる沢山の世界。子供たちはそれらを見ながら豊かに成長していくのですね。楽しかったです。2021/02/18

こばまり

54
果たしてこのような物語であったかと再確認。メアリ不機嫌。かつてとある書店で平台を前に「この人私の伯父さんなんです」と連れの方に小声で話す女性あり。好奇心からその人が立ち去った後にそっと見やると、平積みにされていたのは『旅の絵本』であった。2020/02/19

かもめ通信

19
安野光雅さんのまえがきに笑ったw岸田衿子さんの訳も読み聞かせのような語り口の柔らかさがなかなか良い感じ。2019/03/02

くみん

18
本屋さんの平積みで一目ぼれの本。安野さんの優しい色使いの美しい挿絵が本当に素敵です。お話は知っていても童心に戻ったような気分で、心ウキウキわくわくで読みました。傘で飛んでくるお手伝いさん、夢があっていいな。今公開中の映画とは違う、本ならではの世界を楽しめました。2019/02/20

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