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内容説明
「破綻から20年が過ぎて、自分にけじめをつけるため、この本を書くことにしました。銀行員という職業を通じて、心臓が凍るような修羅場も経験し、多くの失敗も重ねました。私の体験記から、何かしらの教訓を見つけて、自らの人生に生かしていただければ幸いです」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
75
拓銀破綻から20年以上。バブル前後は海外生活のため、バブルの実感はないが、「護送船団方式」の違和感と著者の実刑判決は脳裏に残る。文字通り当事者である著者の過程回想、特に北銀との確執が印象的。但し、納税者の視点から見ると、所詮”内輪”揉め・利権争いという感。正直、言い訳・他責に終始した感も無きにしも非ずだったが、最後の「自分の責任」の件が著者の心底だった気がする。頭取の椅子の代償が、実刑と奥様の心労、加えて民事101億円の賠償命令。一個人の責任として、Reasonableなのか?何処か腹に落ちない。2020/01/03
あすなろ
64
北海道拓殖銀行の最後の頭取が言う。破綻罪が世にあるなら認める。但し、国策的な銀行狩りの末の国策捜査による逮捕や裁きなら受けない。無罪だ。実際に服役された河谷氏の明かす20年前の出来事と20年間のこと。奥様も亡くなられ、当時弁護をされた弁護士の息子さんの取材ならと受けられたよう。北海道銀行か北洋銀行かと頼る相手を選び、破綻をし、取り調べを受け懲役…。一気に読み進めた。バブルとはなんであったのか。否、それよりもその後の処理はどうだったのか?の方であろう、河谷氏がこの本を通じて言いたかったことは。2019/04/06
おさむ
45
ふるさと、北海道を離れて26年になるが、心にしみる1冊だった。たくぎん最後の頭取となった河谷禎昌さんの独白録。たくぎんは開拓の歴史を支えた象徴で、道民の生活に深く浸透した銀行だった。それだけに、バブル崩壊による1997年の破綻は道民の心に深い傷を残した。北大を首席卒業した秀才で、祖父と兄はたくぎんの顧問弁護士だったというエリート一族の河谷さんが、銀行の幕引き役を担ったのは果たして偶然だったのか?。読むうちにこれは北海道という地の精神がもたらした必然だったのではないかと感じた。多くの道民に読んでもらいたい。2019/02/16
あまね
28
バブル崩壊後、たくさんの銀行や金融機関が破綻しましたが、都銀だった北海道拓殖銀行が破綻した事は、今尚その衝撃を忘れることができません。 こちらの本は、その時何が起こっていたのかを確かめたいと手に取りました。 『硬い本なのだろうな。』と思っていましたが、とてもドラマティックで驚くほど面白く一気読みでした。 特に、河谷氏が、逮捕・収監に至るまでの過程は 『国家機関とはこのようなものであるのか』と驚愕しました。 平成が終わろうとしている今、本書は時代を記した価値ある一冊だと思いました。2019/02/16
trazom
25
著者は、経営破綻した拓銀の最後の頭取。特別背任で実刑判決を受けて服役後、沈黙を破ってこれまでの経緯を語ったのが本書である。当然ながら、経営者としての著者の結果責任は免れないし、今になって、他者を批判したり自己を正当化する発言は如何かとは思うが、しかし、明らかな「国策捜査」と「国策裁判」の犠牲の実態を知り、背筋が冷たくなる。スケープゴートを求め、血祭りに挙げて留飲を下げようとした私たちが、暗黙の裡にそれらを求めていたのかもしれない。そんな荒んだ社会の雰囲気は、その後ますますエスカレートして今日に至っている。2019/03/30
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