内容説明
親友・カジカを救うため、《夜の世界》を悪用していた氷室頼人。致命的な代償を負ってでも、彼女を救おうとした氷室の願いを叶えるべく、澪音たちは《夜の世界》に消えたカジカを探すことになった。仲間達との確かな絆を感じ、前向きに戦いに赴く澪音だが、どこか自分を信じ切れずにもいた。やがてその歪みが彼に襲いかかり――優しくて、ちょっぴり切ない青春異界綺譚、堂々完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
42
致命的な代償を負ってでも親友・カジカを救おうとした氷室。彼の願いを叶えるべく、澪音たちは仲間たちと協力して《夜の世界》に消えたカジカを探す第三弾。昨日の敵は今日の味方というか、氷室の想いを知った澪音たちが協力してカジカ救出に動き、澪音自身もまた仲間たちの協力を得て自らの夜の世界を攻略する展開でしたが、強敵だった氷室は味方になってみると何とも頼もしい存在でしたね(正直そんなに年上だったの?とも思いましたがw)。著者さんらしい幻想的な世界で、真摯な思いのこもったひとつひとつの言葉がとても印象的な物語でした。 2019/02/13
雅
30
重いテーマの割にはあっという間に読了。自分や他人の悩みにどう向かい合うか考えてみようと思った2019/05/07
まるぼろ
22
今巻で完結、カジカ、そして澪音の抱える「夜」に関する軍艦島がモチーフになっているお話です。感想はと言えば、澪音の場合は考え過ぎ、と言うよりは己に厳しすぎとも言える様な内容で却って澪音に対して微笑ましくなるようなお話でしたが、カジカの場合に関しては、周囲の心無い「何何すべき」と言う雑音は余計なお世話すぎて夜の世界に引きこもってしまいたくなるのも分かると思ってしまいました。それでも主に氷室さんの叱咤に近い言葉で帰ってこれたのも良かったな、と思えました。→2019/03/22
TAKE
22
川谷さんの見事なフォント使いのデザインと、六七質さんの緻密で繊細な装画により、表紙カバーは、世界観に引き込まれ、小説として特異ともいえる程の壮麗さ。前巻のラストからの続きから始まる今作も、負の感情から生まれ夢に現れる異形の存在≪夜≫と、それを乗り越える(宿主)の成長のストーリー。≪夜≫と向き合う事は、自分の負の感情と向き合う事と同じでその葛藤や逡巡を描く描写は自分にも共感出来るところもあり、感情移入もしやすく、訴えかけるものがあった。それでいてキャラの富んだ個性があり、それほど堅くなっていないのはお見事。2019/02/27
Norico
14
3巻はカジカの夜との対決で終わるのかと思ってたら、雨君の夜も。夜も成長とともに変わることがあるんだ。青春って感じ。今後色彩が見えない氷室がどんな絵を描いていくのか楽しみ。2020/07/31
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