アントフィナンシャル――1匹のアリがつくる新金融エコシステム

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アントフィナンシャル――1匹のアリがつくる新金融エコシステム

  • 著者名:廉薇/辺慧
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • みすず書房(2019/02発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784622087755

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内容説明

9億人が利用する決済サービス「アリペイ」、個人の信用度をスコア化する「芝麻信用」。これらを動かす「アントフィナンシャル」の本質は、取引における「信用」の問題を技術力で解決することにある。技術とノウハウの開放によってエコシステムを拡大する世界的フィンテック企業の全貌を読み解く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

でんがん

8
Alibabaが生み出したアントフィナンシャルの歩みを記した一冊。Alipayのみならず資産運用、保険、信用、マイクロクレジットなどなど、同社の歩みは金融の発展史そのもの。本分野ではもはや中国が世界一進んでいるといえるのでしょう。日本のメルカリも、LINEもPaypayももれなくアントのビジネススキームのほぼ丸パクリ。中国のことをパクリ国家と揶揄していた日本が、いつの間にかパクる側に転落していたことを痛感させられて情けなさを感じた。2021/06/29

Hiroo Shimoda

7
事実の羅列で読み物としてはドラマが足りない。2019/10/05

GASHOW

5
中国のITの成功は、シリコンバレーからジャックマー氏が持ち込んだ顧客向けのソリューションだった。社会主義国家にあって、資本主義国に負けない顧客思考がそこにあった。ジョブズが、スマートフォンを生み出したのと同じくらいのインパクトで、ジャックマーのアリペイの信頼構築がある。日本から共産党支配の監視社会のイメージでプライバシーの感覚の無い民族と思いがちだが、世界の民族共通の価値観があることがわかった。日本の企業は、中国の外形だけ真似ても成功しない。この本は、それを気付かせてくれる。2019/10/08

まめタンク

5
2019年250冊目。単純にすごいです。中国と言えば、トランプ大統領と絶賛開戦中の貿易戦争における要因の一つである技術盗用問題がありますが、アリペイのビジネスはまさに中国によって生み出されたオリジナル。日本のPayPayはまさにアリペイのパクリ(ソフトバンクの投資先のアリババの子会社がアリペイを運営するアントフィナンシャル)アリペイがめざす先が利益ではなく、ITを活用して零細企業や個人に資金を提供する事だという事は恐れいります。改めてお金って紙幣ではなく、信用代価なんだなぁ〜と感じます。2019/10/04

nob

4
アリといえばかつては日本人の象徴だったが、今は中国人の方がしっくりくるかもしれない。猛威を振るう巨龍の陰には、経済発展の恩恵を十分に受けていない無数のアリさんがいる。アントフィナンシャルは、庶民や中小企業、農村に向けたサービスにこだわる。設備不要のQRコード決済、スピーディーな少額融資。信用取引から始まった「テックフィン」企業は、金融会社としてではなく、利他的なプラットフォームに徹し、オープンなエコシステムを作り上げ、世界に生息域を拡大しつつある。ちょっとばかり褒めすぎな気もするが。2019/08/29

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