内容説明
真相が二転三転する様は、まさに圧巻!
驚異のミステリー長編!
人口の1%は存在すると言われるサイコパス。そのサイコパスの中でもトップの1%が在籍する秘密の社交クラブがあった。そのクラブ「キリングクラブ」に集まるサイコパスは、一言で言うと社会的成功者。医者、ジャーナリスト、弁護士、起業家。きらびやかな社会的実績とは裏腹に、刺激と自己利益のためなら人を人とも思わぬ内面の持ち主だった。
ある日、キリングクラブでウェイターのアルバイトをすることになった藍子。はじめは時給の高さに目が眩んでの腰掛けバイトだったが、そこに集まる人達が社会的に成功したサイコパスであることを知り、俄然興味を抱く。そして、事件は起きる。「キリングクラブ」の客であるジャーナリストの青柳が何者かに惨殺された。しかも、その死体は開頭され、扁桃体が抜き出されていたという。サイコパスは扁桃体に特徴があると言われており、犯人は「キリングクラブ」を狙った可能性も考えられる。「キリングクラブ」を守る番人・辻町と共に事件を調べ始めた藍子だが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
228
書店で気になり、読メの評判が良いので、読みました。石川 智健、初読です。サイコパスノンストップミステリ、予想外の展開で一気読みです。粗削りですが、エンタメとしては上出来です。著者の他の作品も機会を見つけて読んでみたいと思います。2019/05/22
しんたろー
200
石川智健さん初読み。千代田区の地下にある広大な秘密クラブには成功したセレブなサイコパスが集う…劇画チックでワクワクする設定とスピーディな展開で、サスペンスとしてはドラマの原作に打ってつけの面白さ。残念なのはミステリとしては伏線が効いていなくて後出し感さえ覚えてしまう点と主要人物の殆どが人間らしい心がないので、共感しながらハラハラ出来ない点…ノーマルな若い刑事の視点を多くしたり主人公・藍子の周囲に平凡な人物を配してくれれば、もっとのめり込めたと思う。万人には勧められないがグロも楽しめる人向きの刺激的な作品。2019/07/01
モルク
133
サイコパスの中でも社会的にもトップに君臨する1%のサイコパスだけのためにあるキリングクラブ。全て秘密に満ちた超高級地下社交クラブである。その客のひとりが生きたまま開頭され扁桃体を抜き出され惨殺される。疑わしい者は3人。それを調べる黒服の刑事とアルバイト給仕のフリーライター。そして次々と同じ手口の殺人が…。帯にあるジェットコースターというほどでもなかったが、展開は面白かった。特に脳外科医の章はとても好き。サイコパスによる殺人、だましあい、全ては彼らの享楽のためなのか。類は友を呼ぶ…。2020/05/10
ナイスネイチャ
130
図書館本。これは面白い。サイコパスが集う秘密結社のようなキリングクラブ。そこで巻き起こる数々の殺人事件。犯人も何となく読めたがその通りでも面白い。サイコパスの認識も負のイメージのままに覆る事なく進んで逆に新鮮。殺しの描写もわざと割愛して読者の刑事目線での想像を膨らませたのは意図的なのか?とにかくかなりのめり込みました。2019/06/13
ままこ
101
エリートサイコパスが殺された。その殺害方法はかなり猟奇的。いったい誰が犯人なのか…。目まぐるしい展開。途中怪しいとは思ってたけど…うむむ。文章構成が巧妙で思わぬところで伏線繋がる。クールで狂ってる刹那的エンターテイメント作品。表紙の蛾が象徴的。面白かった。映像化しても良さそう。2019/06/19
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