内容説明
なんと2025年には100万人超が発症!?
医者も知らない病気の正体!! 高齢者ドライバー事故もこの病気が原因?
「認知症」と診断され誤った処方をされるケース続出!!
急速な高齢化の進展とともに、意識が突然、途切れてしまう「高齢者てんかん」を患う患者さんが増えている。最近、頻発する高齢者ドライバーの事故の中にも、この病気が疑われるものもある。
しかし、症状が認知症と似ているため、適切な処置が受けられず、病気を進行させている患者さんが多い。そもそも「高齢者てんかん」に対する認知度が低いため、専門家であるはずの医療関係者でも診断ができず、十分な処置が下されていない。一方で、薬を早期に服用すれば治る病気だけに、早期発見・早期治療が大切になる。
親族に高齢者を持つ人たちはもちろん、老人ホームやデイサービスの介護スタッフ、そしてもっとも重要な家庭医や内科医などの医療関係者まで、高齢者てんかんについて知っておきたい知識と情報をまとめた日本で初めての本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyaoko
76
上司に借りた本。うちの施設に「てんかん」の人が増えてきて、なんで?と聞いたらこの本を勧められた。高齢者ドライバーの事故原因の一つに「高齢者てんかん」の可能性が高いという事に驚く。認知症や、年齢のせいだと考えるのは短絡的すぎると記されている。人は長生きをすると脳も衰え、「てんかん」と言う脳の病気も発症しやすくなる。しかし、この「てんかん」と言う病気は未だに誤解や、偏見が多く、医師の中にも理解のない人が多くいると言う事もまた衝撃的だった。そして、「高齢者てんかん」は投薬によって発作を抑える事が出来る。→続く2021/04/03
Juri
1
近親者で気になる事があり取り寄せて読んでみた。高齢者特有のてんかんについて解説は国内唯一の一般書ではないかと思う。内容はわかりやすい事例をいくつか挙げられています。昨今の高齢者による交通事故の原因の一つとして、高齢者てんかんが潜んでいる事実を知れたのと同時に高齢者てんかんと言っても早い人では50代からで発症している場合もあるという事実も知った。他人事とは思わず誰もが知っておくべき病気であり、精神科領域とはいえ、正しい理解で患者や周囲の人たちに寄り添っていくべきなのだとも思い至った。2022/05/18
高木康宏
0
以前、てんかん患者による交通事故で話題になったので読んでみた。てんかんは画像診断では確定できず、発作時の脳波測定でわかるという。 認知症と間違って診断される場合もあり発見が難しい病気だということがわかった。 家族やまわりにてんかんの患者がいる人はわかるが、まわりにいない人ではなかなか選択股に入らないだろう。 この本を読んだことで選択股にいれよう。2018/10/16