内容説明
感動なしに人生はありえない
90歳、昭和平成の語り部が、新しい日本に贈る、忘れないでほしいこと
第一章 生身の戦争
戦争は突然始まる/昭和という時代/戦争を風化させないために/東京大空襲は焦熱地獄 ほか
第二章 感動なしに人生はありえない
良い教師は後ろから教える/戦前の手術/うなぎが消えた日/救急車は馬車だった ほか
第三章 テレビ界最後の職人
ドイツ取材で得たもの/原節子と隠遁願望/世情を把握する難しさ/月面着陸時に沈黙を守る ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
子どもの頃、クイズ面白ゼミナールとか好きだったなあ。暖かい語り口で、親しみやすい方だった。けれど、著作を手に取るのは初めてかも。しかも、それが彼の幼少期から花形アナウンサーだったころといった思い出を紹介する「遺言」とは…。三宅一生さんのレクチャーに行ったとき、「僕被爆者なんですよ、最近まで大きい声で入ってなかったんですけどね」とさらりと言ってた。言わないまま生きてきたけど、やっぱり言っておきたい。そんな風に思う様々なサバイバー達から多くのことを教えてもらってきたけれど、この本も同じ気持ちになった。2019/10/16
HH2020
10
◎ 鈴木健二といえば一時代を風靡したNHKのアナウンサーとして知らぬ者はないと思っていたが、彼もすでに卒寿となり、世間の目に留まる機会もほとんどなくなった。彼を知らぬ若者も多くなったのだろう。本書は自身の人生を振り返り、これだけは後世に伝えておきたいという信念を語ったもので、青年時代に生身で体験した戦争と、戦後のテレビ放送界の興隆が主題である。正直に言うと現役当時はあまり好きなタイプではなかったが、本書で述べられていることは共感するものばかりだった。世代はひとつ違うが私も「穴呂愚人」だからかな。2019/07/31
ミッチ
10
この方は、90歳になっても少女のようなセンチな心をお持ちなんだと思いました。2019/02/08
とめきち
6
自分は、この本を一生傍らに置き、家族、友達に薦めていきたいと思っています。著者の、戦争は絶対に繰り返してはならないという強い想いがひしひしと伝わってくるからです。著者は戦争も震災も風化し忘れてしまうのが早いことを危惧されています。そこで、どう表現すれば風化しないか、その点を考慮されて書かれています。思い出すのも辛いはずの体験を後世に繰り返してほしくない一心で書かれています。この想いを自分たちがしっかり受け止めなければならないと思いました。2019/12/27
bassman_tubacca
4
貴重な戦争体験が綴られていました。現在の世界情勢は戦前戦後とはかなり変わって来ていると思います。戦争をせずに国防を考えなければ今の生活が脅かされるかもしれない、そんな中、戦争を知らない我々が知恵を絞って平和な生活を維持していかなければならない。今はそんな時代であると思っています。2019/09/05
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