文春文庫<br> 花ホテル

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文春文庫
花ホテル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167917395
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

著者が円熟期に書いたミステリアス・ロマン。舞台はフランスのコートダジュール。海をのぞむリゾートホテル「花ホテル」の経営に人生の再出発をかける美貌の女主人・朝日奈杏子と彼女を支える敏腕マネージャー佐々木三樹を主人公にした連作短編小説。光あふれる南仏を舞台に、華麗で危険なドラマが繰り広げられます。著者の代表作である『御宿かわせみ』が好きな方なら、絶対にハマる一冊。1983年には山本陽子・名高達郎が主演でドラマ化。

内容説明

地中海に臨む南フランスの小さな町・エズ。モナコにほど近いこのリゾート地でホテル経営を始めた朝比奈杏子とマネージャーとして雇われた元商社マンの佐々木三樹は、連日、宿泊客の対応に追われていた。ロシアの伯爵が建てた別荘を改修したこの小さなホテルに集う人達が織りなす人間ドラマ。愛と謎が絡み合う傑作連作短篇集。

著者等紹介

平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡宮の一人娘として生まれる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。10年、第46回菊池寛賞を受賞。16年、文化功労者。19年「西遊記」で毎日芸術賞受賞。28年、文化勲章受章。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あすなろ

89
オテルドフルール、つまり花ホテル。平岩弓枝氏が83年に上梓した作品。文春文庫収録発売された昨年に書店で見つけ気になり手に入れて積んでいた一冊。露の貴族の別荘として造られた建物に謎めいた杏子が女主人としてホテルをオープン。そこへ転職した佐々木。そして、ホテルオープンと共に来る様々なゲストを交えながら、些か当時らしいロマンス的艶っぽさを軸に連作短編が編まれる。思いっ切りの気分転換には良いかも、という作品であり、そして、こうした作品を平岩弓枝氏がかつて描いていたということも知らなかった。2022/03/06

ごへいもち

12
きれいな装丁に惹かれて。さすがに平岩弓枝でも古くてイマイチ2022/10/25

Good Tomorrow

9
南仏コートダジュールの小さな町・エズにあるリゾートホテル「オテル・ド・フルール〈花ホテル〉」。風光明媚な南仏のホテルで繰り広げられる、女主人の朝比奈杏子とマネージャー・佐々木三樹のロマンスを軸に、宿泊客達が織りなす様々な人間模様を描いた、10の連作短編ミステリ小説。単行本の発刊が1983年(昭和58年)なので時代の価値観の変化を感じながら、色香漂う大人の恋愛を愉しく読めました✨2022/05/05

ウッチー

9
 南仏のホテルには様々な客がストーリーを生み出している。エレガントなホテルの様子と南仏の光景が読中は一従業員のような気分となる。「男客」「子連れ客」が良かった。最後にオーナーの杏子と佐々木の展望が見えてホッとしました。2022/04/19

てつこ

3
ホテルの女主人とマネージャー、そしてそこに集まる人達が織りなす愛模様とミステリー。絡みあい方も上質でエレガントで美しい。そして表紙もひと役買って、旅した気分に陥りました!! 舞台は地中海に臨む南フランスの小さな町でロシア伯爵が建てた別荘を改修したリゾートホテルってだけで別世界(笑) ドラマ化され山本陽子さん演じたのは昭和58年…バブルになる少し前の時代…で生まれたこの話し。文章も古く感じず美しい日本語が心地良かった。2021/08/20

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