僕らの哲学的対話 棋士と哲学者

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僕らの哲学的対話 棋士と哲学者

  • ISBN:9784781617350

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内容説明

「将棋×哲学」の知的異種格闘技戦!

これは哲学者と棋士という異色顔合わせによる哲学的対話の記録です。
棋士の糸谷哲郎さんは羽生善治さん他を下して竜王獲得、久々の20代タイトル保持者となった方です。
また現役棋士として初めて国立大学へ進学し、大学院ではハイデガー研究で修士学位取得。
当時同じ研究室で議論し合った哲学者の戸谷洋志さんは、ドイツの哲学者ハンス・ヨナスを研究する一方で、
アカデミズムにこもることなく市民とのワークショップ「哲学カフェ」を各地で開催してきました。

例えばいまAI(人工知能)を搭載した将棋ソフトが驚異的な進化を遂げる中、現場の棋士はAIと人間の関係をどう捉えているのでしょうか。
「人間」の自明性が問われる現在、1988年生まれの同世代の二人が勝負論や幸福論などを切り口に、「人間」を巡る様々な問いを考察していきます。

[目次]
1章 勝負論
2章 AIとどう向き合うか
3章 哲学と社会の関係
4章 僕らの幸福とは

目次

1章 勝負論
2章 AIとどう向き合うか
3章 哲学と社会の関係
4章 僕らの幸福とは

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

34
阪大同期生の対談。将棋を知っていることもあり、糸谷8段のことは、知っていた。読んでなるほど。哲学者だなあ~と。自分なりの信念・思想げ明確で、その上に、物事の考え方・行動が成り立っている。直近の勝敗ではなく、長い眼で見た勝敗という視点。戦略と戦術の違い。面白い。2019/02/10

はじめさん

25
1988年産まれたの同い年かつ大阪大学大学院で同じ哲学研究室にいたという2人の「戦い」がテーマの対談集。方や在学中から将棋棋士、方や今や哲学助教授。将棋大会で糸谷流に敗れたり、某女流棋士と仲良くて嫉妬心もあり糸谷先生あんまり…だったけど、初の国立大卒棋士だけあってすごい頭いいのがわかる対談。ワシが女ならイチコロやな。/ 将棋ってえのは殺し合いや! 的なのは古い価値観だが現代人は自分とは関係ない所での生き死にかかった勝負は好き。/ 哲学カフェ、読書会についての言及も。コミュニティになると新規集まり難くなる?2018/12/29

しーふぉ

24
糸谷哲郎は将棋棋士である。しかも竜王という最高のタイトルを獲得しA級というTOP10のクラスに入る実力の持ち主であり、大阪大学の大学院で哲学の研究をしていた一面も持っていた。対談の相手戸谷洋志は大阪大学大学院の研究室仲間だという。対談なので哲学の話しも入り込みやすい。2020/06/27

OKKO (o▽n)v  終活中

21
図書館 ◆哲学の修士号を持つ将棋棋士糸谷哲郎八段とそのゼミ友である追手門学院大学の戸谷洋志特任助教による対話。勝負、AI、哲学と社会、そして幸福について、主にそれぞれの立場を明らかにしつつ ◆聞き慣れたDJダニーの口調が脳内で再生できる見事なリライト! ◆なにせ哲学音痴のウスラバカであるわたくしにゃ~いっぺんで理解しろと言われてもそんなの無理無理なので、まずはざっと。同時に図書館から回ってきた『ビブリア』と『三日月堂』をやっつけた後に再読しよう ◆本書、現代思想の問題系との取り組み方入門にいいんじゃないか2019/05/28

朗読者

18
将棋の棋士としては異色の、哲学専攻で大阪大学の修士まで出られている糸谷先生と、阪大の研究室で一緒だった哲学者の戸谷先生の対話。テーマは、幸福論を根底に置きながら、勝負、調和、AI、宗教、政治、右と左、党派、価値、性差、結婚、公私など多岐にわたる内容でした。糸谷先生と戸谷先生の考え方はかなりの点で対立していて冷や冷やするところもあって面白かったです。私の考え方はかなり糸谷先生と一致していることもよくわかりました。2025/06/21

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