文庫クセジュ<br> ポピュリズムに揺れる欧州政党政治

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ポピュリズムに揺れる欧州政党政治

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  • サイズ 新書判/ページ数 156p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560510568
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C1231

出版社内容情報

フランス流のアプローチ

 ここ数十年、ポピュリズムという名の政治運動が、各国の選挙で注目を集めている。その思想の根本には民衆とエリートの対立という視点があり、それが現代の社会状況において新しい衣をまとって回帰している。その背景には、欧米における第二次大戦後の社会構造の変化――脱工業化社会の出現、グローバル化の進展、多国籍企業に代表されるいわば「匿名の」権力の拡大、新自由主義的EUの発展など――がある。こうした社会変化に適応できない民衆の不満・不安に答えたのがポピュリズムである。
 著者パスカル・ペリノーは、政治学者でとりわけフランスの右派政党・国民戦線(FN)研究の第一人者である。長年所長を努めたパリ政治学院政治研究センターでは、大統領選挙、国民議会選挙、欧州議会選挙、地域圏議会選挙などの分析において中心的役割を果たしてきた。その著者が豊富な事例とともにポピュリズム現象を総括する。

内容説明

フランスの右翼政党「国民戦線(FN)」研究の第一人者であり、これまで大統領選挙、国民議会選挙、欧州議会選挙等の分析において中心的役割を果たしてきた著者が、十九世紀後半のロシアやアメリカを起源とし、この数十年で多元的な様相を帯びるポピュリズム現象を、豊富な事例とともに総括する。

目次

第1章 現象の特質(非理念的アプローチ;理念的アプローチ;復活か発明か?)
第2章 ポピュリズム現象を測定する(ヨーロッパにおけるポピュリズムの着実な拡大;二〇一九年におけるポピュリスト諸勢力の状況;権力の座についたポピュリズム)
第3章 ポピュリズム現象の原動力(脱工業化社会の経済的不調;国外への開放がもたらす社会的・文化的不安;代表民主主義への不満;移民の拒絶;EUという怪物;グローバル化が生み出す匿名的社会に対する敵意)
第4章 将来―ポピュリズムと民主主義の問題(民主主義仮説の弱点;民主主義の背景の変化;民主主義崇拝の悪影響

著者等紹介

ペリノー,パスカル[ペリノー,パスカル] [Perrineau,Pascal]
1950年フランス北東部モーゼル県生まれ。パリ政治学院名誉教授、政治学者。フランスの国民戦線研究の第一人者

中村雅治[ナカムラマサハル]
1945年静岡県生まれ。1980年上智大学大学院国際関係論専攻博士課程満期退学。1994年上智大学外国語学部フランス語学科教授。在職中、パリ政治学院、グルノーブル政治学院客員教授。現在上智大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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中島直人

5
(図書館)ポピュリズムに関する考察。その歴史や分類について。政治家が自らの影響力を増すための手段との見方をしていたが、むしろ民主主義の機能不全から必然的に生じ得る現象とでも捉えた方が適切だと感じた。2023/04/23

PETE

3
ポピュリズムの理論的定義・分類・欧州だけでなく世界各地での発現・政策の傾向などを、非常にコンパクトに解説した1冊。訳者解説にある通り、左派ポピュリズムの分析が弱いのだが、メランションの運動が実際に行った内容の中に、解毒剤のレシピが示されている気がする。2023/07/14

まつだ

1
近年、各国の議会政治において台頭している、ポピュリズム、とりわけ著者のフランス、ルペン候補をとりまく「雰囲気」についての源泉を具体化する。山本七平「空気の研究」の現代フランス版のような感覚で読んだ。世間の空気と社会の理想は並立する。EU、移民の大量流入、その国の人間だと証明するのは母国語なのか、そしてなにより、他人を受け入れる寛容性が必要だと述べながら、政治としては非寛容を支持するとか。ファシズムを体験している欧州として、ポピュリズムはそれの復活に見えるとも思う。2023/03/12

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