角川書店単行本<br> 赤い雪

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角川書店単行本
赤い雪

  • 著者名:甲斐さやか【著者】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • KADOKAWA(2019/01発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041071908

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内容説明

30年前の誘拐事件を追う木立省吾は、容疑者の娘・江藤早百合を見つけたことから、被害者の兄・白川一希に接触を図る。一希の曖昧な記憶と葛藤の奥に潜む、衝撃の結末とは――静かに迫りくるヒューマンサスペンス!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

🐾Yoko Omoto🐾

152
30年前の激しい雪の日、ホワイトアウトの向こうに姿を消した弟。曖昧な記憶の中に、正体不明の負い目を抱え続けてきた主人公。略取を疑われたものの罪に問われることのなかった女を別の事件から追う記者。二人が開けたパンドラの箱には、溶けぬ雪のように重く救いようの無い真実が横たわっていた。女の罪そのものより蓋をし続けてきた記憶にフォーカスした点は非常に良かったが、終盤で後出しのように畳み掛けられた印象で、結末へ繋がる納得のエピソードをもっと盛り込んでほしかった。赤錆に染め上げられた雪など視覚的な描写がとても印象深い。2019/03/23

ケンイチミズバ

108
ホワイトアウトの中で消えた弟。重厚な北欧ミステリーには遠く及ばない、もどかしいばかりの物語。少年期に起きた事件の書き替えられた記憶と警察に話した嘘を確かめるたに加害者の元を訪ねる兄、時効後も事件を追い続けたフリーライターの考える通りの事件だし。頭の中の霧が晴れても事件の後味の悪さが半端ではない。疑わしきは罰せずなのだが、なぜ当時の警察は容疑者宅のアパートの中まで調べなかったのか、あり得んなあ。時間を無駄にしたような読書もたまにはあるけれど。まじで、2時間ドラマよりもつまらなかった。2019/02/12

sayuri

54
2月公開映画の原作本。30年前ある村で雪が降り続く中、一人の少年が忽然と姿を消してしまう。その少年・卓巳の兄である白川一希が誘拐事件を追う記者の木立省吾と、容疑者の娘である江藤早百合と接点を持つ事で曖昧だった記憶が明らかになって行く。165ページと言う少ない文字数の為、登場人物達の細かな設定や少年時代の心理描写などが少なく、ラストに明かされる真実に驚きはするもののストンと落ちないのが残念だ。早百合の母親の江藤早奈江についても、もっと掘り下げて欲しかった。雪で覆われた閉塞感とほの暗さを感じたサスペンス作品。2019/02/22

momi

43
降り積もる雪…雪の中に埋もれた記憶…。あの日の…雪の中の記憶を探して!! いくつかの実在の事件が頭に浮びます。 目に浮かびやすい情景描写はいいのだが、ちょっと映像で見せよう見せよう見せようとしているような感じを受け小説としは言葉足らずで残念でした。もっと深く描いて欲しかった…。2019/02/05

yoshimi

29
映画の原作本。終始、赤と白の配色に埋め尽くされる作品。文字だけではちょっと物足りない感じがするが、映像として見ると印象も変わるのかも。冒頭の漆のシーンとか。2019/03/22

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