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内容説明
【憲法改正とは「政治」そのものである】参議院の圧力、省庁の縄張り争い、政官業癒着勢力の暗躍……。小泉政権時に「新憲法起草委員会」事務局次長を務めた著者がはじめて明かす、改正議論の舞台裏。前文に歴史観や思想は必要なの? 天皇を元首ごときにしていいの? 憲法改正を利用して、既得権益を守ろうとする省庁や族議員が存在する! (講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
280
自民党の憲法改正の議論がメインだったが、この議論を見ているとまともに改正するのは幾分か先の話になってるなぁ。安倍政権はもっと議論を促進させるべきだろうな。意外と橋本龍太郎と天皇陛下の間で話が為されていることを知った。2016/10/22
ころこ
43
自らの振る舞いで評判を落としたが、文章は文句の付けどころが無いくらい上手い。しかし、その上手い文章からも、自らを落とすことなく功績を自ら讃えるためだというのが滲み出てしまっている。本書の特徴は、憲法の理論部分だけでない、政治の現場とのバランスのとれたところだ。族議員や役人が目先の政治課題を解決するために、権益拡大に細部の文言に干渉してくる。派閥の力学に配慮した党内人事を行う。自民党の議員は権力闘争と肩書に喜ぶ下世話な側面がある一方で、真面目に熱っぽく議論する意外な側面があって、細かく読むと興味は尽きない。2023/01/26
Mumiu
21
新東京都知事、舛添要一氏が参議院時代に新憲法起草委員としての東奔西走ぶりを書いた本です。「美醜は個人の価値判断であるから、このような価値観の入った自然の描写は憲法前文にはふさわしくない」。憲法改正という大事業をなすために、どうしたら国会や国民全体に受け入れてもらえるかを草案にこめられた文の舞台裏を見せてくれる。文の多さに怯んじゃだめ!「憲法とは、国家権力から個人の基本的人権を守るためのもの」なのだから。2014/03/18
はる
18
第一憲法草案作成のことが詳しく書かれていた。細かく丁寧に議論を尽くしていたのがわかり、全ての小委員会に可能な限り出て事務方をやっていた舛添氏には頭が下がる。誤解されがちな人だけど実直で愚直で真面目な人だと感じた。口から出る言葉が悪いから、能力があるすごい人なのにもったいないな。第二次憲法草案が痛烈に批判されており、二次草案に関わった人の言い分はわからない上でのことだが、どんな憲法改正になってしまうのか心配になった。2017/11/01
ほじゅどー
13
★★★★東京都知事の座を追われた舛添氏であるが、小泉時代、自民党憲法第一次草案に関わっていたため、野党時代に気楽な立場で書かれた現行の第二次草案を痛烈に批判。「立憲主義」を無視した点。個人を(犬や猫でない)人に変えてしまう点。「良き伝統」など個人が判断すること。天皇を元首とすると政治的責任を伴う恐れがある。憲法を制定するのは主権者国民であり自分で作りながら自分に守らせる条項は不要。なかなか鋭い。今後は自民党から離れた自由の身から積極的に批判していただきたい。2016/07/21
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