角川文庫<br> 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発

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角川文庫
死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発

  • 著者名:門田隆将【著者】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • KADOKAWA(2019/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041036211

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内容説明

2011年3月、日本は「死の淵」に立った。福島県浜通りを襲った大津波は、福島第一原発の原子炉を暴走させた。日本が「三分割」されるという中で、使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した男たちがいた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

252
福島第1原発についての一冊。あれから10年近く経って映画化も決まって、当時の方達の挺身が冷静にようやく多くの人に伝わるようになってきたが、原発事故自体は防げたかもしれないけど、こういうもしもが今後も続く原発の管理は人間ではできない世界になってるような気がする。吉田所長達の頑張りに日本が救われたというのは本当に日本人皆が強く記憶していないといけないと思う。また第二第三の吉田所長の立場の方を輩出するような事態にならないで欲しいな。2020/06/28

いつでも母さん

249
『危機管理』あれから何度も聞いた言葉だ。今またこの国は情報が錯綜し見えない恐怖に沈み込みそうになる。あの日あの時TVから観た映画のようなそれは現実。想定外では済まないのが原発事故だ。その現場の状況と本店や時の政府の狼狽。このノンフィクションから吉田所長でなかったら・・そんな恐ろしい事が頭をかすめた。現場にはこんな男がいたのだ。あんな男たち(女性もです)がいたのだ。いや、今も従事している沢山の方々がいる。間もなく3月11日が来る。今からでも未読の方は是非。2020/03/03

yoshida

163
東日本大震災での原発事故のルポ。原発事故は行政と事業者の慢心が生んだ事故である。あの事故は何故慢心が生んだか。実際にテロやスマトラ沖地震の津波による被害を考慮し、電源確保の対策をすべきところを時の政府と事業者は、日本には起こり得ないとし対策をとらなかった。また、当時の菅首相の無駄な現地視察は愚の骨頂だった。辛辣な言い方だが、事業者が命を賭けて事故を解決するのは当然なのだ。事業者が原発で録を食む。その録は事故を起こさない代償である。事故が起きれば命を失っても解決するのは当然のはず。それが責任だと思う。 2017/05/28

あきら

137
どんな物語よりもノンフィクションが最も劇的だと思う。 取材力もすごく、当時の描写は迫力が違う。一気に読んでしまった。

goro@the_booby

132
全電源喪失が起こった福島第一原発であの時の状況がどうだったのか、吉田所長の話は取り上げられる事が多いのである程度は知ったつもりでしたが、惨事を食い止めようと現場で奮闘された方がこんな思いで闘っていたのかと改めてしりました。吉田所長はじめ気骨のある人たちが居てくれて良かった。死ぬかもしれないと分かってて自分に出来るかと自問してしまう。今になって貞観津波の件での安全対策など疎かにしたなどと出てくるが原発が事実としてあるならどこまでも安全を求めて欲しいと切に願うし次の世代に何を残すのか考えて行かねばならない。2020/03/20

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