集英社新書<br> 中国人のこころ 「ことば」からみる思考と感覚

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集英社新書
中国人のこころ 「ことば」からみる思考と感覚

  • 著者名:小野秀樹【著】
  • 価格 ¥847(本体¥770)
  • 集英社(2019/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087210583

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内容説明

日本人「あなたたちは、いま何時だかわかっているのか!?」 中国人「……夜の2時半です」。日本人バスガイドさん「皆さま、お疲れ様でした」 中国人観光客「いえ、私は別に疲れていません……」。「噛み合わない」やり取りは、今日もまたどこかの日本人と中国人との間で交わされているに違いない。それではなぜ、こうした誤解やすれ違いが生じてしまうことになるのだろうか? その答えのカギは、日本語と中国語のそれぞれの「ことば」がもつ特質と、それぞれの発想法の違いにあるのだという。本書は、30年以上にわたり中国語を研究してきた著者が「言語」を切り口にして、日本との比較を行いながら中国人に特有の思考様式や価値観について分析・紹介した、思わず笑える知識が満載のユーモア溢れる言語文化論である。グローバル化が進み、中国人との日々の接点が増えている現代日本人にとって、必読の一冊だ。【目次】序章 「ことば」は人を造り、人を現す/第1章 対話における反応──聞き手はどう対応しているか?/第2章 人間関係とコミュニケーション──「挨拶」について考える/第3章 中国語の伝達機能と受信感覚──「意味」による呪縛/第4章 中国人の価値観──現実世界の認識と行動の規範/第5章 言語システムに侵食する思考と感覚──法則の背景に存在するもの/あとがき──「ことば」は「思惟・感覚」を支配する

目次

序章 「ことば」は人を造り、人を現す
第1章 対話における反応──聞き手はどう対応しているか?
第2章 人間関係とコミュニケーション──「挨拶」について考える
第3章 中国語の伝達機能と受信感覚──「意味」による呪縛
第4章 中国人の価値観──現実世界の認識と行動の規範
第5章 言語システムに侵食する思考と感覚──法則の背景に存在するもの
あとがき──「ことば」は「思惟・感覚」を支配する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

140
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。学生(第二外国語は独逸語)、社会人(中国ビジネスなし)、プライベート(中国人の知人・友人なし)、海外旅行(香港はあるが、大陸はなし)と私は中国と全く接点はありませんが、ユーモアの平易な文章で書かれているので、中国人のこころ・考え方が少し理解出来ました。全世界の人口の約20%を占め、中国系の欧米人も増殖し、近い内にGNP世界No.1になると思うので、21世紀中に中国人の考え方がグローバル・スタンダードになるかも知れません。2019/01/20

サアベドラ

23
中国語の様々な表現形式から、中国語話者特有の発想や考え方を読み取ろうとする新書。2018年刊。著者は中国語学者。前半は「中国語のあいづちは種類が少なく、日本語と違って同意や共感を必ずしも意味しない)」、「您好(ニーハオ)は実は初対面や名前の知らない知人ぐらいにしか使わない」など、具体的な話題が多くなかなか興味深い。後半はより社会文化的な内容に踏み込んでおり、面白い半面どこまで一般化していいのか判断しかねる箇所もあった。ここらへんは実際に中国人と話してみないとわからないのかもしれない。まず中国語やらないと。2019/04/08

TK

5
中国語で使われる表現や文法を、文化的な背景を踏まえて解説した著書。物事の切り取り方は文化によって違い、それが表現されるのは言語なんだと、改めて言葉の面白さや重要さを感じた。中国人の「自己」という概念の広さや、これまでの社会情勢の影響による現実主義的な思想およびそれに基づく言語については、新しい発見であった。2019/04/25

Hatann

5
ことばを切り口として中国人の思考様式や感覚を認識しようと試みる。最初の4分の1は「相槌」の違い、次の4分の1は「挨拶」の違いに費やされており、対話に注目して書かれている。現代中国語は多民族の最大公約数を表現しているようでもあり、音声的な会話情報のみではやや具体性に欠くことも多い。従って、対話時においてはそのまま理解するというよりも具体的に解釈しようと頭が働く。他方、語用論的な使用方法は好まれず、より直接的な表現が利用されやすい。外国語の勉強では、こういった思考様式の違いを体感できることが醍醐味だと思う。2018/12/28

satochan

3
2018年まで6年も中国にいたので、私も中国人の挨拶や敬称について不思議に思うことがいろいろあった。中国人とかかわる人は同じようなことに疑問を持つのだなと思うとちょっとうれしくなった。また日本でしか中国語を勉強したことがない人は本書の知識がいるかもしれない。中国人のとらえ方について書いてあるので、じゃあどうすればいいのか、というところは自分が考えていかなければならないが、中国人と話す機会があれば聞いてみたらいいと思う。私も中国にいて、日本と違うところにいろいろ気づいたので、本をかきたいなと少し思った。2019/12/31

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