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内容説明
ときは第二次世界大戦、ソ連とドイツの戦いのなか、ロシアの魔女ワーシェンカとお目付けナージャのコンビがあっちをうろうろ、こっちをうろうろと転戦する。お化けと戦争が交錯するローリングストーンな変てこ戦記が完全版として復活! ※こちらの作品は2011年に刊行された『靴ずれ戦線(1)』に新規読み切りや解説ページなどを加えた内容になっております。重複購入にご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
venturingbeyond
21
WWⅡの東部戦線を舞台に、東方正教定着以前のスラヴの神話・民話に登場する神々・悪鬼が登場し、独ソ両軍の戦場を闊歩する…。こんな話を描ける本邦の漫画家は、清水螺旋人ただ一人。後書に「ロシアの戦争と、古い歴史や民話神話両方に興味があるとこんな変てこな漫画を描きはじめるので要注意です」と作者自ら記してますが、まあそんな人はめったにいませんな。『大砲とスタンプ』も世評の通り、大傑作ですが、個人的にはこちらがさらに好みです。2023/12/03
kei-zu
18
過去の大戦に魔法が関わる、となれば、ヒットラーと占星術を思い出す。 ただ、本作の題材は、ソ連の大祖国戦争と北欧の伝説。知識がない分野なので特に興味深い。なお、共産主義は宗教を否定するので、それが本作の設定に深みを与えている。 大祖国戦争を取り上げた最近の漫画と言えば「戦場は女の顔をしていない」。本作でも、ものすごく勢いで人が死んでいく。 その地獄絵図の中で、魔女や怪物が自然体で存在する描写は、かの大地の広大さと歴史を感じさせる。2022/02/08
六点
7
旧版は読了済みであるが、やはり螺旋人先生の本は判型を小さくしてはならないなあ、と、思う。2019/07/05
北白川にゃんこ
5
恐ロシアだね。ずっとそういう国なんだよな。2023/12/27
Sleipnirie
5
第二次世界大戦期、ソ連にドイツが侵攻してきた独ソ戦(ロシアの側では大祖国戦争と呼ぶ)の頃、自由な性格の魔女とその上官であるNKVD(ソ連の秘密警察?)の女子が凄惨な現場をコメディチックに旅する(全2巻のうちの1)。 2011年の作品を2019年に再構成。 魔女の娘が主人公の一人ということでロシアの民話・伝承などの要素・キャラクターが多分に混ざっている。 各話の後には作者による当時の乗り物・メカなどのコラム(イラストと解説を1ページにまとるため、文字がとても細かい)。各話解説もあとがきも文字がえらく小さい。2019/01/13