朝日新書<br> 天皇と日本人 ハーバード大学講義でみる「平成」と改元

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朝日新書
天皇と日本人 ハーバード大学講義でみる「平成」と改元

  • ISBN:9784022950055

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内容説明

2019年4月、天皇みずから議論を起こした生前退位が現実のものになる。戦後を生きた明仁天皇と美智子皇后は日本と皇室に何をもたらしたのか。英語圏の近代天皇制研究第一人者による、ハーバード大学での白熱講義を一冊に。エズラ・F・ヴォーゲルらとの対話も。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅてふぁん

47
平成が終わりを迎えようとしている今でなければ恐らく手に取ることがなかったであろう一冊。第二章の‘平成の皇室を振り返る’ではタイトル通りに平成を振り返ることができ、このタイミングで読めてよかった。昭和までとは随分と違うんだな。さて。平成もあとひと月、次代はどんな世の中になるんだろう。まずは週明け、新元号の発表を待つ!2019/03/29

Y2K☮

35
外国の立憲君主制と日本の天皇制を同じ文脈で語るのは「なるほど」と思う反面、やはり無理がある。言葉にするのは難しいが蜜柑とオレンジは別の果物ですよ、というか。移民に関してもヒューマニズムだけで扱える問題ではなく、発言が軽はずみ。ただ皇位の安定的継承のために女系&女性天皇を推進する点は正しい(なぜか女性宮家設立には触れていないが)。あと昭和天皇に関する記述は正直厳しい。だが沖縄の話など知っておいた方がいい内容も含まれており、右にも左にも偏らぬ姿勢を続ける上で役立つ一冊ではある。よしりんとの対談をぜひ読みたい。2019/07/20

Isamash

34
ケネス・ルオフ・ポートランド州立大学教授の著書。2018年の2講義及び2016年「世界」掲載論説が収録。大変に知的刺激を受けた。無条件降伏英断が強調されるが昭和天皇は勝利後講和を唱え降伏を遅らせたと。平成天皇は受けてきた教育も有り一貫して民主主義を推進し弱い者に寄り添い可能な範囲で外交・政治に関わっきたこと。妃殿下も単独海外訪問までし共闘してきたこと。祈ることのみが仕事と右派によるそれら活動への批判も記述。ただ自衛隊とは距離置き、海外日系人には寄り添うが帰化日本人への無関心を指摘。右派の研究に関心を寄せ。2022/10/28

おさむ

32
平成が終わり、改元がある今年、アメリカの天皇制研究者の論考を読んでみる。日本人の研究者だと奥歯に物が挟まったようなものが多いが、外国人だけにズバリ本質を突いていて興味深い。日本の皇室が軍隊から切り離されている特異性。右派が明仁天皇に当惑する一方で、左派は個人としての明仁を称賛しているという新たな二分法などは、極めて真っ当な指摘だ。徳仁が天皇になり、娘の愛子ではなく甥の悠仁に天皇の振る舞いを授けるという気まずいわだかまりや右派が雅子を嫌っている事実などを考えると、次の時代は一悶着ありそうな気がしてならない。2019/01/27

ベンアル

17
2019年出版の本で、ブックオフで購入。アメリカの教授が平成天皇の行ったこととその意義について書いた本。天皇といえども死ぬまで天皇として職務を全うすること、また男系天皇問題など、日本の政治家やメディアがタブーとしている内容について切り込んでいる。男系天皇を維持するには、側室か宮家の復活しか方法はない、という記述が衝撃的だった。2023/12/01

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