内容説明
虫のことを知りたければ、その巣を知るのが一番!生き物にとって家の確保は死活問題です。天敵や自然災害から身を守るため、生き物たちは身の回りのあらゆるものを使って家をつくります。一見、その日暮らしをしているような虫たちだって例外ではありません。
我々の身近には、さまざまな巣を構えて生活する虫たちがたくさんいます。そのなかには、ハチやアリに負けず劣らぬ、おもしろい巣をつくるものも少なくありません。巣をとおして虫の生きざまがわかる一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
19
小松さんの書くものは面白い。私は、虫というものには、何の関心もない。でも、小松さんの尽きることのない虫への関心を読んでると、なにやら幸せな気持ちになって来る。これは、不思議(笑)。虫さんへの愛、虫さんの生態に対する関心、たぶん、寝る以外の時間は、すべて虫さんのために使っている小松さん、どんな人だろうかと、虫さん観察ならぬ小松さん観察をしてみたい気分。2019/12/02
鯖
9
アリの蟻酸を利用し、アリ塚に服を被せて日本でもシラミ駆除をしていたという話に驚いた。そんな蟻たちもアメリカ人がこの蟻をチョコで固めて食べるおやつが流行ったせいで輸出され、ずいぶんと数を減らしたらしい。ファーブル先生にも読ませてあげたい本。シロアリは木屑を食べて糞をし、そこに生えた菌類を食べてまた糞をし、セルロースをキノコに分解してもらって、それを食べ、そこに生えた(ryと、栄養がなくなるまでエンドレス等々どれもこれも面白かった。でもやっぱりおうちにシロアリが来るのは困るのであった。すまぬすまぬ。2016/08/28
めりこ
6
今回もおもしろかったー!著者の小松さんのおかげで去年から突然昆虫好きに。毎回昆虫の世界の多様さと完成度には感動するばかり。この本は、実際むしを見つけるための指南書にもなっていて、新規参入者には親切な良書。読んだ途端にとりあえず二種類は発見した笑。装丁もよい。ちなみに、昆虫が減っていく悲しさと、昆虫という小さなものたちが構成している生態系の土台自体の変化が確実に進行していく不気味な不安感を、昆虫の魅力と共に、深い愛情を持って伝え続ける小松さんの働きっぷりは本当に素晴らしい。いつもありがとうございます。2018/10/18
キャリー
5
今回の小松先生は丁寧語なのね…と思いながら読み始める。裏山の奇人の尖った文章が好きな身としてはちと寂しいと思っていたら…あ、やっぱ小松先生だったわと思う部分がチラホラあって嬉しい。元々虫は好きでも嫌いでもなかったけれど、小松先生にハマったおかげで最近は完全に好き寄り。虫を見かけるとじっと観察するようになってしまった。とはいえ自分から探しに行くほどではないので普段の行動範囲内で視界に入ったものを愛でていこうと思う。2024/10/25
スリカータ
5
インパクトのある表紙にギョッとします。虫が苦手な人はこの表紙だけで逃げ出してしまいそう。私にとっては想像以上に面白い本でした。扱う虫のチョイスもマニアックだが、地味に心をくすぐるものでして、本当に著者の情熱がひしひしと伝わって来ました。学術的でありながら、小難しくなく、エッセイの要素もあって引き込まれます。この本で得た知識を人に話したくて仕方なくなりました。2016/08/14
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