NHK出版新書<br> 「AI資本主義」は人類を救えるか 文明史から読みとく

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  • 電子書籍

NHK出版新書
「AI資本主義」は人類を救えるか 文明史から読みとく

  • 著者名:中谷巌
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • NHK出版(2019/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140885710

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内容説明

『サピエンス全史』からウォーラーステインまでの必読書を導きに、人類誕生から資本主義勃興を経て21世紀にいたる流れを大局的につかむ視点を提示するとともに、AIの登場によって劇的な転換を遂げる人類と世界の未来を展望。日本と日本人はどう変わるべきか、画期的な指針を示す。有名企業幹部が学ぶ「伝説の講義」の新書化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

薦渕雅春

29
最近の本かと思って借りてみたら、3年も前の出版だった。コロナウィルスが拡がる前の著述だが、もし今なら何か主張は変わったのだろうか? 「AI 資本主義」という言葉も初めて聞くが、物質による実体経済や、お金・資本を中心とした金融資本主義よりも更に次の世代を視野に入れているという事か。〈人類を救えるか〉という問いかけだが、前半でショッキングな記述を見つける。〈こうしてアルゴリズムが人間を求人市場から押しのけていく。その結果として誕生するとハラリが予測するのが、「無用者階級」です。〉それは人類を救えてないのでは!2021/12/20

さきん

26
ハラリに対する違和感は持っていた。虚(ネット社会等)が幅を利かせていく、養老氏の言う脳化社会の延長線上には、全てをプログラミングして、コントロールできる、本書でいうデータ至上主義という考えが出てくるが、いかにもグローバリストの考えそうなこと。グローバリスト、インテリの存立基盤は、ローカルで、理屈では理解しえない一般人にあって、そこを切り捨てて生きていくことはできない。今後も人間が何をしたいかという非論理的な働きかけがないとデータ自体あってもうまく活用はされないだろう。2020/05/05

tetsu

16
★4 「AI資本主義」というタイトルはちょっといけてない。「AIは資本主義をどうかえるのか?」という帯も、テーマではなかった。時流に乗るためなのでしょうか。タイトルに騙された感じ。 だからといってダメな本ではなく、今、世界が直面している民主主義や資本主義の限界を理解するにはいい本です。 「21世紀社会は庶民を必要としなくなる」「排除すべき外部が無くなった」などなど、歴史を紐解くことで現在の世界を知り、未来を予見する。 世界は結構やばいところまで来ている印象をうける。2019/08/17

大先生

14
良書。ハラリの「サピエンス全史」「ホモ・デウス」を引用しながら文明史を振り返りつつ、未来をどうするか考える本です。著者は、資本主義を救うのは「包摂の論理」であり、これからのAI資本主義に「包摂」の思想を取り入れ、情報システムに組み込むことができれば、人類の未来は明るいと考えています。ただ「包摂」の具体例は一応書かれていますが、どうしてそれが資本主義を救うのかという説明が不足している印象。結局、脱新自由主義と大差ないかと。しかし、文章が読みやすく、話の整理・まとめ方も素晴らしい。頭の良さが伝わってきました。2021/07/08

早瀬主税

10
タイトルに偽りあり、ですが、まぁまあ面白かった。最近大ヒットした、ハラリなどの書籍の解説と、これまでの人類の歴史を振り返り未来の主題を語るという体裁です。目新しい印象は持ちませんでしたが、深く読み込まれている所もあるので、読んでも悪くはないかと。 ヨーロッパと日本を二項対立で語る使い古された手法ですが、それはそれで洗練されているので読み易くはあります。 AIは特に関係ないです。2019/12/12

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